2023.02.11

【週末“非日常”TRIP】アート、絶景を巡る大分旅

 

別府、由布院などの名湯を有し「おんせん県」として有名な大分県昨年12月に別府にオープンして話題の施設「地獄温泉ミュージアム」。“温泉“と”アート“の融合とは果たして? ほか、大分県ならでは絶景を巡る旅をご紹介。大分県の魅力は温泉だけにあらず!  

 

 

別府に「地獄温泉」が生まれた歴史を楽しみながら学ぶ

 

ミュージアム内は4つのシーンに別れており、それぞれ床面プロジェクションマッピング、アートの迷路、シアター、企画展示にて、温泉と温泉文化について学んでいきます。シーン1ではこれから始まる探検に備えて、床面プロジェクションマッピングにて雨粒から地中深くに潜りこむ様子を見て楽しみます。シーン2の迷路では、雨水が地中の世界を進みながら、さまざまな温泉成分と融合していく様子を体験。途中、出会った成分のスタンプを、スタンプラリーのようにポストカードに押していきます。このポストカードの仕上がりで、どんな温泉水が出来上がったかがわかるです。これは体験しててのお楽しみ! 

 

 

 

シーン3のシアターは、湯場のようなつくり。温泉に入っている気分でムービーを見ながらお勉強。シーン4は、訪れる時期によって内容が変わる企画展示のコーナー。今年11月までオープニングの展示を飾っているのは、服飾デザイナー廣川玉枝さんが2021年に新たに創り出した別府地嶽祭』展。荘厳なのにキャラクター的な親しみも感じる、神々や精霊など衣装などが鮮やかに飾られていました。 

 

 

 

そして、中庭には温泉の源泉から吹き上げる迫力の湯けむりが! 湯けむりを眺めながらひと息つけるカフェがあったり限定のグッズなどのお土産もあります。温泉のことをもっと知って、もっと好きなる、そんなミュージアムです。 

 

 

地獄温泉ミュージアム 

住所:大分県別府市鉄輪321-1 

電話:0977-84-7858 

営業時間:9:0018:00(最終入場17:30)

料金:大人(高校生以上) 1,500円、小人(小・中学生)1,000円 

HP:jigoku-museum.com 

 

 

 

県内随一のパワースポット「宇佐神宮」でチャージ 

 

全国に4万社以上ある八幡様の総本宮で、日本古来の神道と外来の仏教をともに信仰する「神仏習合」の発祥の地とも言われています。東京ドームの約10倍ほどの広さの敷地には摂末社(せつまつしゃ)(神社内にある小規模な神社のこと)が多数あり、年間に150もの祭典が行われるそう。本殿となる上宮(写真)奥には本殿が鎮座し、向かって左から一之御殿、二之御殿、三之御殿と並んでおり、一から順にそれぞれ「二拝四拍手一拝」でお参りするのがお作法です。 

 

 

 

推定樹齢約800年と言われる御神木の「大楠(写真左)」はパワースポット! 手を触れてパワーを授かる人が多いのだとか。「夫婦石(写真右)」は上宮に向かう途中の石畳で見つけられます。ひとりなら両足で、夫婦やカップルなら手をつないで一緒に踏むと、幸せになれると言われているそう。 

 

 

 

ほか、参道から少し外れたところに“誰にも見られないで参拝すると、一緒に一度だけの願いが叶う”と言われている「願掛け地蔵」もあるです。たっぷり時間をつかって巡り、たっぷりパワーチャージしたいスポットです。 

 

 

宇佐神宮 

住所:大分県宇佐市南宇佐2859 

電話:0978-370001 

参拝時間:5:3019:00(10〜3月までは6:0019:00 

定休日:なし(宝物殿は土日祝のみ開館)

料金:無料 

HP:usajinguu.com 

 

 

 

伝統的な建造物や坂が残る「杵築」を街歩き 

 

“九州の小京都“と呼ばれる、江戸時代の城下町が保存されている杵築市。武家屋敷や杵築城などの伝統的建造物と、天然の要害として坂を生かした景観は独特な存在感を放っています。坂の名前は、北側を「酢屋の坂(写真)」、南を「塩屋の坂」と言い、それぞれ坂の下にあった商店の名前からきているところもおもしろいです。写真には写しきれない、雄大な絶景ぜひ眼前に感じてみてください。 

 

 

 

土壁が長く続く静かな佇まいの町並みには上級武士の屋敷がいくつも残されており、重厚な門構えや優雅な庭園などを見学できます。 

 

 

 

城下町内の坂では、当時の職人の遊び心を感じさせる、富士山の形の石を見つけることもできます。水面に富士山が写り込んだ「逆さ富士」まで再現しているところはさすが。また。富士=ぶじ=無事ということで、長い階段の中に配置することで無事を願ってという意味も考えられるとか。 

 

 

 

杵築城は木付頼直によって居城「木付城」として、応永元年に築城したお城。今の天守閣は昭和45年に建築された模擬天守ではありますが、小さいながら海と断崖に囲まれた天然の要塞となっており、見下ろす眺めは絶景。また、お城へ通じる散歩道には、杵築市内にあった石仏が盗掘防止のために一堂に集められており、独特な雰囲気を醸し出しているのも見ものとなっています 

歴史や穴場スポットなど、魅力を存分に案内してくれる城下町ボランティアガイドもあるので、利用してみるのもおすすめです! 

 

 

杵築城 

住所:大分県杵築市杵築16-1 

電話:0978-62-4532 

営業時間:10:0017:00(最終入場は16:30まで) 

料金:個人 一般 400円、小・中学生 200円 

 

城下町きつきボランティアガイド(杵築市観光協会) 

住所:大分県杵築市大字杵築665-172 

電話:0978-63-0100 

料金:ガイドひとりにつき、1時間1,000円(延長1時間毎に1,000円) 

※前日15時まで要予約 

 

 

 

大分県にあの「マチュピチュ」が出現!? 

南米ペルーの遺跡「マチュピチュ」に似ていることから、「宇佐のマチュピチュ」と呼ばれているのが、国道387号から望む西椎屋地区。円錐形の山と棚田や集落の様子がそっくりと言われ、いまひそかに話題になっているスポットなんです。実際に確認してみて! 

 

 

住所:大分県宇佐市院内町西椎屋 

電話:0978-425111(宇佐市市役所院内支所産業建設課) 

 

 

 

温泉も、レストランも圧巻!? 宿泊は「別府温泉 杉乃井ホテル」へ 

 

別府温泉のなかでも絶景を体験できる温泉宿としておすすめしたいのが「杉乃井ホテル」。棚田状に広げた湯船が5段連なる大展望露天風呂は圧倒的な開放感! 別府湾を見下ろす眺望も間違いなし。朝日が昇る時間などは特別な空気が流れます。 

 

 

 

そして、このホテルのもうひとつの絶景といえば、イタリア・ナポリの街並みのようにバイキング形式でメニューが並ぶワールドダイニング「シーダパレス」。洋食や中華が豊富に揃うなか、大分県名物のとり天や、郷土料理のりゅうきゅう、だんご汁なども味わえます。スイーツも、かぼすを使ったご当地ものからチョコファウンテングまであり、誰でも楽しめてしまうパーク的なレストラン。夕食だけでなく、朝食も同じ会場で味わえるので、連日つい食べすぎてしまいます……。先月1月からは、最上階に大パノラマ展望風呂を備えた新館「宙館」もついにオープンし、ますます注目のホテルです。※大展望露天風呂「棚湯」は、2023年1月16日(月)~6月30日(金)(予定)の期間、営業を休止 

 

 

別府温泉 杉乃井ホテル 

住所:大分県別府市観海寺1 

電話:0977-24-1141 

HP:suginoi-hotel.com 

 

 

 

 

温泉以外にもパワーをチャージできるアートや絶景がいっぱいの「大分」、ぜひ「週末旅」で訪れてみてはいかが? 

 

 

◎取材協力/大分県 

価格は税込です。店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。

 

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冬が過ぎたら。/川栄李奈

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