話題を呼んだアニメ『オッドタクシー』を別視点から描いたミステリードラマが、毎週火曜深夜24時30分〜テレ東ほかにて放送中。出演する河合優実さん・坂東龍汰さんに、作品についてインタビュー。またおふたりのオフの過ごし方も伺いました。
−−作品の見どころを教えてください。
河合:ドラマ『RoOT/ルート』で演じた玲奈は“愛嬌ゼロの先輩探偵”というキャッチフレーズがついているんですが、クールな中に熱い正義感があり、信念を持って行動する人ですね。
坂東:僕が演じた佐藤は探偵事務所の新人で、空気が読めないポンコツ。でも、どこか憎めない人物にしたいと思ったし、バディの玲奈から見捨てられないギリギリのラインをやりたいなと思って。
河合:玲奈も佐藤に冷たく当たりつつ、新人を教育するという自分の役割にちょっと喜んでいる部分もあったと思う。
坂東:撮影中も言ってたよね。「玲奈も別にまんざらじゃないよね」って。
河合:そう。自分の存在意義を感じているというか。そこを強く表現したわけじゃないけど、完成を見て感じた。
坂東:僕はどんなトーンのお芝居がこの作品に合っているのか考えたとき、とにかく優実ちゃんの声を聞いて、それに合わせていこうと思って。完成を見たら、正反対のふたりなのにちゃんと会話しているふたりに見えた。
河合:それは私もすごく思った。説明的な台詞だと会話に聞こえないときってあるから。
坂東:それができたのは共演も3度目で事務所も一緒で、お互いをよく知る間柄だったのも大きかったかなと。優実ちゃんとははじめて会ったときから思考回路とかがちょっと似ている気がして。
河合:そうなんですよね。だからお互いにこの役でよかったなと思います。
坂東:優実ちゃんを筆頭に、ほかのみんながトーンを崩さず、この『RoOT』の世界観を見事に表現していて。
河合:監督は「自由にお芝居してください」というスタンスだったけど、みんなが、作品から汲み取っていったものが近かった気がして。アニメ『オッドタクシー』を知らない人も、ミステリードラマとして純粋に楽しめると思います。
坂東:アニメとリンクする部分もたくさんあるから、アニメファンの人は興奮すると思うし、生身の人間が演じているぶん、人の痛みや感情がダイレクトに伝わってくる瞬間もある。それは実写ならではのよさかなと思います。
−−気になるおふたりの”オフ”について。オフはどのように過ごされていますか。
河合:オフの楽しみは銭湯やサウナですね。おしゃれな銭湯にも行きますが、昔ながらの銭湯のほうが好きです。
坂東:銭湯行くんだ。きっかけは?
河合:夜、ひとりでお風呂に行くのがちょっと楽しくて。銭湯やサウナ好きの俳優さんも多いし、それで何となく。
坂東:流行りに乗っちゃってるね(笑)
河合:ミーハー(笑)。坂東くんも好きですよね。交代浴するって……。
坂東:そう。熱いお湯に6分入って、水風呂に2分入る。それを3セットぐらい。サウナの何倍も気持ちいい!
河合:外気浴はしないんだよね?
坂東:しない。水風呂に入ったら、またすぐにお湯に入る。その瞬間が最高!
河合:私もその話を聞いて、水風呂がある銭湯で交代浴をやってみたら、脳みその中の霧が晴れる瞬間があって。
坂東:ふわ〜〜んってなるよね。
河合:そう。本当におすすめです。
坂東:春は何かしたいことある?
河合:お花見したいですね。
坂東:いいねー。誘ってくださいよ。
河合:じゃ、一緒にやりましょう。美味しいものをみんなで持ち寄って。
坂東:僕はパックのワインを持っていきます。蛇口付きで、じょろろろ〜って出てくるやつ。その赤と白を。
河合:じゃあ、私はおつまみを。
坂東:料理がすごいお上手だから。
河合:いやいや、上手ではないですけど、休日に料理はするので。私はサンドイッチをつくっていきます。
坂東:いいねー!
河合:サンドイッチづくりってすごく楽しいんですよ。切ったら断面が可愛い、映えるやつ(笑)。
坂東:世の中の河合優実ファンはそのイメージないんじゃない?映えを狙っている河合優実って!
河合:サウナに行って、映えを狙って。
坂東:流行りに乗りすぎでしょ(笑)。
PROFILE
かわい・ゆうみ⚫︎2000年12月19日生まれ、東京都出身。公開中の映画『4月になれば彼女は』に出演。公開待機作に映画『あんのこと』、劇場アニメ『ルックバック』など。
ばんどう・りょうた⚫︎1997年5月24日生まれ、北海道出身。ドラマ『366m日』(フジテレビ系・月曜9時〜)に出演中。主演映画『若武者』は5月25日より世界同時期公開。
DRAMA
『RoOT/ルート』
小戸川というタクシードライバーの素行調査で動いていた玲奈と佐藤は、街の人々が複雑に絡み合う“女子高生失踪事件”へと巻き込まれていき……。話題を呼んだアニメ『オッドタクシー』を別視点から描いたミステリードラマ。
出演:河合優実、坂東龍汰ほか
@P.I.C.S.・此元和津也/RoOT製作委員会
Photograph / Furukawa Yoshitaka(ica) Styling / kashima shohei(Kawai Yuumi), Lee Yasuka(Bando Ryota) Hair & Make-up / Kamikawa Takae(Kawai Yuumi), Goto Yasushi(Bando Ryota) Text / Sekikawa Naoko
2024年mina6月号より
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