2022.12.12

詩楽劇『八雲立つ』主演・尾上右近さんインタビュー

 

日本古来の神々の物語を軸に、ヴァイオリンと和楽器が奏でる音色や石見神楽の大蛇の舞が彩る、古典芸能と音楽が融合した詩楽劇『八雲立つ』。

 

 

――本作で主演を務める尾上右近さんの役どころは、暴風の神として信仰されるスサノオ。

 

ヒーローであり、暴れん坊でもあるエネルギッシュなスサノオを演じることに今からワクワクしています。歌舞伎的要素もふんだんに取り入れつつ、いわゆるお神楽みたいな動きもあり、歌もある。各ジャンルの超プロフェッショナルな方々が集まったこの作品で真ん中に立たせていただくので、役柄と自分の立ち位置をリンクさせながら、豪快に暴れて、かき混ぜたいなと思っています。空気を読まなくてもカッコいい、というのが歌舞伎の良さでもあるので。

 

 

――役柄同様、エネルギッシュにやりたい、と興奮した様子で意気込みを語る右近さん。

 

台本を読むと、舞台上で歌舞伎のお化粧をする場面もあるようで。普段なかなか見られない裏側を生で見られる特別感も味わっていただけると思います。いろいろな要素が楽しめる面白い作品なので、自分も観客として観てみたい。そう思える作品こそ自分も挑戦したいものなので、出演できるのが嬉しいです。

 

上演は12月30日〜1月1日の3日間なのですが、年末年始に舞台に上がれるなんて自分も一流になった気分です。お客様の貴重な時間を頂戴しているので、存分に楽しんでもらえる作品にしたいし、そのためにはま ず自分が楽しむことが大事ですよね。

 

 

――本作では、資料に基づき研究のために再現された“本物の装束”を纏う。華やかな衣裳も見どころのひとつなんだそう。

 

歌舞伎の衣裳やお能の衣装ともまた違う、繊細さとボリュームを融合させた不思議な着心地で。繊細すぎると、舞台の上で思いっきりパフォーマンスするのが怖くなりますが、信じて動ける強さを感じる。着用する狩衣は元々、狩りをするときに着たことでこの名がついていますが、この服装だったら思う存分、狩りに臨めそう(笑)。色合いも美しく、着ている演者も、観ているお客様も豊かな気持ちになれる衣装だなと思います。

 

 

――特に30歳を迎えた今年は“楽しむ”をテーマに、歌舞伎のみならず、ドラマに映画、バラエティなど精力的にチャレンジ。30代に突入した今、描く未来予想図とは⁉︎

 

しっかり責任を全うできる人間になりたいですね。今までは責任という言葉を知らないレベルで生きてきたので(笑)。自分の責任や役割を背負い、なおかつはしゃげる人でありたい。言うなれば、分別のある子供かな。人に迷惑をかけないガキンチョでいることが30代のテーマ。そして、僕が出演する作品を観たら元気になれると言われる表現者になれたら最高です。今作も、観てくださったら間違いなく元気になれますよ。

 

 

PROFILE
おのえ・うこん●1992年5月28日生まれ、東京都出身。7歳で初舞台を踏み、12歳で二代目尾上右近を襲名。歌舞伎界にとどまらず、活動の場を広げ、最近はミュージカル『ジャージー・ボーイズ』、ドラマ『NICEFLIGHT!』などにも出演。

 

 

INFORMATION

J-CULTURE FEST presents 井筒装束シリーズ  詩楽劇『八雲立つ』

 

日本の国づくりに大きな役割を果たしたスサノオの成長物語を軸に、スサノオとイワナガヒメの魂の交わりを描く。イワナガヒメの闇落ち、天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)の誕生、イワナガヒメの神上がりと、古事記をもとに物語は展開されていく。

日程:12月30日(金)〜2023年1月1日(日)
会場:東京国際フォーラムホールB7

出演:尾上右近、水 夏希、川井郁子、吉井盛悟、石見神楽(MASUDAカグラボ)、尾上菊之丞、花柳喜衛文華、藤間京之助、若柳杏子、花柳まり草、林 佑樹、田代 誠(英哲風雲の会)
構成・演出:尾上菊之丞

 

▶︎作品公式サイト

 

ジャケット 26,400円、パンツ 17,380円/ともにINTERPLAY(Connector Tokyo)その他/スタイリスト私物

 

◎撮影/西谷玖美 ◎スタイリング/三島和也(tatanca)  ◎ヘア&メイク/Storm(Linx) ◎取材&文/関川直子

 

2022年mina1月号より

記事に掲載されている情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。

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mina 2023年1月号

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いいモノと、いい暮らし。/
黒島結菜

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