2022.03.14

2022年劇団☆新感線 42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』出演・福士蒼汰さん×宮野真守さんインタビュー

幕末を舞台に歌と踊りと立ち回りで彩る伝奇時代劇、いのうえ歌舞伎『神州無頼街』がコロナ禍での延期を乗り超え、満を持して上演決定。劇団☆新感線の作品で過去にそれぞれ主演を務めた福士蒼汰さん、宮野真守さんが今作で待望の共演を果たす。

 

――お互いの初対面の印象は? 

 

宮野:はじめて会ったのは舞台『髑髏城の七人』(2017〜2018年上演)の撮影のときです。「ドラマ、観てます」って声をかけました。『愛してたって、秘密はある。』のときね。

福士:まったく覚えてない……ごめんなさい(笑)! 僕は、宮野真守さんという声優界きってのプリンスがいるというのはもちろん聞いていて。どんな人かな? と思っていました。

宮野:『髑髏城〜』で僕らはWチーム制のそれぞれの主演で共演はしていないんだけど、稽古場は一緒だったんです。 だから、稽古をする上で頼りにしていた部分はたくさんありました。僕は殺陣がほぼ未経験だったので、福士くんの若さとキレのある動き、ストイックさに惹かれて、自主練にもよくついて行ったよね。

福士:マモちゃんが「俺も行くよ〜」と一緒に来てくれました。

宮野:同じ動きを覚えないといけないから、すごく頼りにしていたんです。

福士:そんなマモちゃんは台詞回しがすごく上手で、どれだけ激しいアクションをしたあとも、台詞を言うときは輝いていました。ヘトヘトのはずなのに、すごいなと思って。でも本当に、マモちゃんと一緒だと安心感があるんです。何でも許してくれるし、困ったときもちゃんと話し合えるから。本番で、例えば僕がアドリブをしても受け止めてくれそう。

宮野:そんなこと考えてたのか! そしたら拾うしかないな(笑)。バディを演じる者同士、僕らから自然に出てくるやりとりでおもしろくなれる瞬間があったら気持ちいいだろうな。

 

――ずばり、劇団☆新感線の魅力とは!?

 

宮野:とにかく楽しいところです。華やかさと壮大な世界観を描いているところは、唯一無二じゃないかな。参加させてもらうことで、緻密に積み上げられながら作られていることも知ることができた。あの、とてつもなく大掛かりで大迫力なステージは、少しずつ、繰り返すことで積み上げているんです。舞台を作り上げていく素晴らしさを感じつつ稽古ができているので、今とても幸せです。

福士:僕はいのうえ(ひでのり)さん演出以外の舞台に出たことがないので、他と何が違うのかがわからないのですが……。

宮野:ああ、そっか!

福士:僕にとってはここが舞台の基準となっていますが、楽しいのは間違いないです。

 

――もしもこの作品以外に何か一緒にやるとしたら、どんなことがしたいですか? 

 

福士:マモちゃんのライブに出るのが夢です。僕は本気ですよ。でもライブ、なかなか誘ってくれないよね。

宮野:そんなことないでしょ(笑)!

福士:じゃあ今度ぜひ、観に行かせてね。

 

 

PROFILE

ふくし・そうた●1993年5月30日生まれ。 神奈川県出身。’11年にドラマ『美咲ナンバーワン!!』で俳優デビュー。以後、映画『旅猫リポート』、ドラマ『神様のカルテ』などに出演。現在配信中のAmazon Prime Video『星から来たあなた』で主演を務める。

 

みやの・まもる●1983年6月8日生まれ。 埼玉県出身。声優、俳優、歌手、タレントとして幅広く活躍。映画『ファンタステイック・ ビースト』シリーズ、アニメ『虚構推理』、ドラマ『半沢直樹』『DCU』ほか出演作多数。

 

 

INFORMATION

2022年劇団☆新感線 42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』

評判の町医者・秋津永流〈あきつながる〉(福士蒼汰)と、他人の事情に口出しして儲けを得る“口出し屋”の草臥〈そうが〉(宮野真守)。名だたる親分衆を殺める身堂夫妻(松雪泰子、髙嶋政宏)の陰謀に巻き込まれていく彼らの運命は!?

大阪公演:3月17日(木)〜29日(火)オリックス劇場
静岡公演:4月9日(土)〜12日(火)富士市文化会館ロゼシアター 大ホール
東京公演:4月26日(火)〜5月28日(土)東京建物 Brillia HALL
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:福士蒼汰/松雪泰子、髙嶋政宏/粟根まこと、木村 了、 清水葉月/宮野真守

 

〈福士さん分〉ジャケット 140,800円、シャツ 156,200円、パンツ 81,400円/以上ヨウジ ヤマモト

 

◎撮影/角田 航 ◎スタイリング/小松嘉章(nomadica)〈福士さん分〉、横田勝広(YKP)〈宮野さん分〉 ◎ヘア&メイク/高橋幸一(Nestation)〈福士さん分〉、Chica(C+)〈宮野さん分〉 ◎取材&文/根岸聖子

 

2022年mina4月号より

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IN MY TOWN 古川琴音 私の街で、ニットと暮らす。

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