2021.12.16

【にっぽんのてのりみんげい】沖縄らしいエネルギーに満ちた「やちむんの器」 

全国各地から、可愛くて自分の家に連れて帰った「民芸品」を、旅好きさんが紹介してくれます。

 

 

たわみのあるフォルム、愛嬌のある絵柄など、大らかさが好き

 旅の書籍や雑誌の民芸品特集で各地を訪ねている編集ライターの仁田ときこです。私の仕事の楽しみは、旅先で出会った手仕事の品を自宅に招くこと。地域によって職人が手がける民芸品や工芸品は大きく異なり、最近は特に、昔ながらの伝統を踏まえながらも若い作家たちの新しい感覚が融合されるモノ作りに驚かされています。

 

 数年前に沖縄で「やちむん」について取材することがありました。やちむんとは、沖縄の焼き物の総称です。その歴史はとても古く、始まりは6,000年以上前とも言われています。ぽってりと分厚い形状に力強い絵付けが大胆にあしらわれ、そのエネルギーに満ちた様子が、なんだか暑い琉球の国そのもののようでした。沖縄の陽気な気候や風土のおかげか、伝統的な技術をきちんと学びながらも、若い陶工が自由に焼き物を作っている様子もキラキラとまぶしくて……。作業している風景を眺めながら、陶工たちの可能性や未来を感じずにはいられなかったのを今も覚えています。

 

 

割れてしまって金継ぎをしても、逆に味わいが増す

 ちなみに、繊細な陶器も好きなのですが"ザ・実用派"な私は、やちむんのようなタフな陶器が好み。家で気負わず使えて、万が一割ってしまっても金継ぎが似合うようなラフさが良い。実際に割った器も金継ぎを通して生まれ変わったものは、さらに味わいが増しました。この3枚の器は私と同世代のご夫婦が手がける「エドメ陶房」で購入したもの。丸だったり、星だったり、シンプルな形なのに縁起の良さを感じる絵付けもお気に入り。和食にも洋食にも相性が良く、この子たちが我が家に来てくれたおかげで時短料理でさえも味わいが増したように思います。

 

大皿 約5,000円、小皿 3枚セットで約3,000円

 

 

案内人は…

編集ライター・仁田ときこさん

海辺暮らし&畑仕事をしながら、衣食住をテーマに様々な媒体で執筆。日本各地の『いいもの』のほか、ビューティに関する知識も豊富。

 

 

MAGAZINE

mina 2022年12月号

COVER STORY

あの街、冬さんぽ。/
清野菜名

  • ◆行くなら、やっぱり温泉宿。
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