2021.07.19

【週末メンテ】夏のヘアトラブルを解決! プロ直伝のケア教えます

日差しの照りつける日が多くなってきて、夏はもうすぐそこ。ワクワクするのと裏腹に、美の悩みが出やすい季節だって知っていましたか? とくに紫外線が増加することから、ヘアについてのトラブルが増える時期でもあるんです。そこで夏に増える悩みやトラブルを解決すべく、ヘアの専門家にお話を聞いてきました!

 

 

教えてくれたのは…

クレアージュ東京
エイジングケアクリニック院長 浜中聡子さん

北里大学医学部卒業。女性ホルモンに着目した医療を提供するクリニックで 、心身ともに健康に過ごせるよう、医療面からサポートを行っている。丁寧な診療で多くの 女性から高い支持を得ている。

 

 

01.38℃のお湯で、えりあしや後頭部付近を念入りに

まず、頭皮に必要な皮脂まで流さないよう38℃程度のお湯に設定し、全体を湯洗いすることが基本だそう。また余計なダメージを与えないように、シャンプー剤は手の平で泡立ててから使うことが大切。「洗う場所はえりあしからおでこに向かって順番に。地肌が動く程度の優しい力でOKです。洗い流す時は、毛の流れに逆らうように下から上に向けてシャワーを当てて。流し忘れの多いえりあしを意識しましょう。」(浜中さん)。

 

 

02.頭皮用の日焼け止めを使って紫外線予防を!

全身でもっとも日焼けしやすいのは、髪と頭皮だと知っていましたか? 特に髪の分け目は顔の2倍も紫外線を浴びているというデータもあるとか。日焼けによって枝毛や切れ毛、さらには頭皮が乾燥することでフケやかゆみまで誘発してしまいます。「この時期は帽子や日傘で紫外線からガードを。長時間かぶるなら、麦わら帽子など頭皮がムレにくいものを選んでみて。頭皮用の日焼け止めミストやスプレーを使用することもおすすめです」(浜中さん)。

 

 

03.薄毛・抜け毛予防には高タンパク・低脂肪な食生活を

抜け毛や薄毛のトラブルは、女性ホルモンの低下や頭皮の血流悪化のせいで、髪や成長に必要な栄養素が毛根に行き渡らないことが原因のひとつ。「すぐに取り入れられる対策としては、毛髪の原因であるタンパク質、育毛に必要なミネラルやビタミンを摂り、低脂肪な食事を心掛けることが効果的。ヘアアレンジの際に、ポニーテールなどで髪を引っ張りすぎないことも大切」(浜中さん)。

 

 

04.パーマやカラーリングはほどほどがベスト

パーマやカラーを過度に繰り返すと髪にダメージが蓄積し、様々なトラブルを引き起こします。「髪の乾燥やうねりが気になる人は、パーマやカラーのオーダー内容やヘアサロンに通う頻度の見直しを。また、頭皮環境の変化が起き始める20〜30代は、食事や睡眠などの生活習慣をきちんと整えたり、毎日正しいシャンプーやドライ法を行うことも心がけましょう。」(浜中さん)。

 

 

05.髪のうねりやゴワつきは女性ホルモンの乱れが原因

結婚や出産など、生活に様々な変化がある世代にとって、女性ホルモンの乱れは見過ごせない問題。「それらの影響で髪のうねりやゴワつき、ハリコシの低下が生じます。月経不順などの産婦人科系疾患が起こっていないか、放置したままでないか見直しましよう。状態によっては、病院に行くことも検討してみてください」(浜中さん)。

 

 

06.ヘアドライは根元から“頭皮を乾かす”イメージで!

髪を濡らしたまま自然乾燥させると、パサつきや臭いの原因に。十分乾かすことが大切なんです。「まずは、先にタオルで水気を優しく拭き取って。ドライヤーは10〜20cm離して、乾きにくい根本から2秒以内で当てる場所を変えながら温風を当てましょう。ボリュームを出したいときは、根本を下から立ち上がるように乾かして。見逃しやすい後頭部までしっかりと」(浜中さん)。

 

 

07.血流やリンパの流れに沿って地肌をマッサージ

ケアの一環としてマッサージを取り入れると、頭皮環境が整いやすくなるそう。指圧は指先ではなく、指の腹や手のひらを使って。「血流やリンパの流れに沿って心地良いと感じる程度に、地肌を指圧してみましょう。クリームなどのケア用品を使うと、余計な摩擦防止になります。硬くなりやすい後頭部を、念入りに」(浜中さん)。

 

 

ケアを見直して理想のヘアを手に入れよう

普段よりも少し手間をかけるだけで、トラブルやお悩みがグンと減ります。まずは自分がトライしやすいものから試してみてくださいね。トラブルが増える季節でも、自分にとって理想のヘアを手に入れてみませんか?

 

 

◎イラスト/上坂じゅりこ  ◎取材/ALLY

MAGAZINE

mina 2024年6月号

COVER STORY

TO MEET THE GOOD SHIRT 私にぴったりのシャツを探しに。芳根京子

  • ◆ふたりでおんなじシャツを着る。
  • ◆これからもずっと着たい「偏愛シャツ」
gototop