2023.02.03

【週末“非日常”TRIP】フィリピン・マニラでスペイン統治時代のレトロな街並みとシティライフを満喫

 

首都圏で人口1000万人以上を抱える東南アジア有数の経済都市でありながら、スペイン植民地時代のコロニアル建築が残る城郭都市や、世界遺産に指定されたバロック建築の教会など観光スポットも揃う、フィリピンの首都マニラ。高層ビルが立ち並ぶエキサイティングなシティライフと、中世ヨーロッパの面影を残す街並みを同時に味わうことができます。

 

一年中温暖な気候に恵まれるマニラですが、特に12〜5月までは乾季で、いままさに観光のベストシーズン。日本との時差は1時間で、東京や大阪などから直行便で片道約4時間〜5時間でアクセスできるので週末旅でも十分楽しめます。今回はマニラ旅初心者でも安心して楽しめる、おすすめスポットをまとめてご紹介。

 

 

馬車に乗って旧城郭都市「イントラムロス」を周遊

 

マニラに訪れたらまずおすすめしたいエリアが、メトロマニラの中心部に位置する「イントラムロス」。スペイン語で「壁の内側」という意味で、スペイン人が1571年にフィリピン統治のために作った旧城郭都市です。67平方キロメートルの広さを誇り、この後紹介する世界遺産に登録された教会や大聖堂、要塞などもイントラムロスの中に位置します。

 

 

旧城郭都市の全体像を見るなら、「カレッサ」と呼ばれる馬車に乗って周遊するのがおすすめ。自動車がなかったスペイン統治時代に使われていた木製の馬車に乗れば、16世紀当時にタイムスリップしたような気分が味わえるはず。

 

 

イントラムロスの中でも一大観光スポットとなっている「マニラ大聖堂」の前にたくさんのカレッサが停まっているので、交渉して乗車してみてください。

 

イントラムロス

住所:General Luna St, Manila, 1002 Metro Manila

 

 

マニラで唯一世界遺産に登録された「サンアグスチン教会」

 

イントラムロスの中にあり「マニラ大聖堂」と並んで有名な教会が「サンアグスチン教会」。1600年前後創建のバロック様式の教会で、フィリピン最古の石造りの教会であり、世界遺産にも登録されています。

 

400年ほどの歴史があり、何度か再建はされているものの、第二次世界大戦の戦火は奇跡的に逃れ、イントラムロスの中にあった7つの教会の中で唯一当時の姿を残しています。東南アジアの国の中では珍しいカトリック教国のフィリピンにおいて、人々に深く愛される教会は一見の価値ありです。

 

サンアグスチン教会

住所:Intramuros, Manila, 1002 Metro Manila

 

 

廃墟好きにもおすすめな「サンチャゴ要塞跡」

 

イントラムロスの北側に位置するのが、1571年から約150年をかけて建造された「サンチャゴ要塞」。スペイン統治時代の軍事的要衝でしたが、スペイン統治以降はイギリスやアメリカ、第二次世界大戦中は大日本帝国軍の本部が置かれた、日本にもゆかりがある場所になっています。大砲が残っていたり、錆びた鉄格子に蔦が生い茂っていたり、廃墟好きの方にもおすすめしたいスポットです。

 

 

要塞内にはスペイン独立運動の英雄として知られるホセ・リサール記念館もあります。要塞でありながら緑も多く、ショップやテラス席を設置したカフェなどもあり、散策だけでなくのんびり過ごせる場所です。

 

サンチャゴ要塞

住所:Intramuros, Manila, 1002 Metro Manila
営業時間:8:00〜21:00
定休日:月曜日

 

 

スペイン統治時代の上流階級の暮らしや、フィリピン風スペイン料理を堪能

 

「サンアグスチン教会」の向かいにあるのが、「Plaza San Luis Complex」。この敷地内にはスペイン統治時代の上流階級の人々の暮らしを再現した博物館「カーサ・マニラ」や、スペイン料理をフィリピン風に解釈した料理をビュッフェスタイルで味わえる「Barbara’s」、カフェやクラフトビールが味わえるパブなどがあります。

 

「カーサ・マニラ」2階部分

 

クラシックな雰囲気が漂う「Barbara’s」

 

敷地内は石造りになっており、パステルカラーの壁面や噴水、アーチ状のトンネルなど、フォトジェニックな要素でいっぱい。観光の合間の休憩スポットとして、レストランやカフェに立ち寄ってみては?

 

カーサ・マニラ

住所:Plaza San Luis Complex, Cor. Real & Gen. Luna Sts. Intramuros, Manila
営業時間:9:00〜18:00
定休日:月曜日

 

Barbara’s

住所:Plaza San Luis Complex, Cor. Real & Gen. Luna Sts. Intramuros, Manila
公式HP:https://www.barbaras.ph/

 

 

空港&モール隣接のホテルでエキサイティングなシティライフを満喫

 

ホテルに宿泊するなら、レストランやショッピングモール、カジノなどナイトライフも安心して楽しめる場所がいいですよね。そこでおすすめなのが、マニラ国際空港に隣接している「シェラトン・マニラホテル」。

 

 

世界的ホテルチェーン・マリオットが展開する5ツ星ホテルですが、物価の安いフィリピンであればふたり1部屋で宿泊すればひとり当たり1万円以下で泊まれるシーズンもあります。5ツ星ホテルということでクリンネスも行き届いており、衛生面でも安心して宿泊できるのはウィズコロナ時代に嬉しいポイントです。

 

 

都市にありながら、ホテル内には広々としたプールもあるので、リゾート気分も満喫できます。このほかスパやフィットネスセンターをはじめ、キッズクラブやバーラウンジ、クラブラウンジなどもあり、友人同士だけでなく子連れでも楽しめるホテルとなっています。

 

 

ダイニングは2つあり、1つは1階に位置するオールデイダイニングの「S Kitchen」。朝食では地元産食材を使ったフィリピン料理や、各国料理をビュッフェスタイルで味わえます。

 

 

もう1つが韓国式焼肉レストランの「Oori」。高級和牛、サステナブルシーフード、輸入デュロック種ポークを炭火で焼き上げる料理や、モダンな解釈で仕上げたチヂミなど、お酒に合うアジアンフュージョンな韓国料理が味わえます。

 

 

もう1つアイコニックなフードエクスペリエンスが、プールサイドに設けられた「VUBBLE」での朝食。冷房完備の非日常空間で、焼きたてのペストリーや卵料理、チョコレートチップワッフルなどのメニューをゆったりと味わえます。

 

 

ホテルはカジノやレストラン、ライブショーが行われるバーやショッピングモールを擁するマニラ初の総合エンターテインメント施設「NEW PORT WORLD RESORT」に隣接。入口にはセキュリティチェックもあり、ホテルから専用通路でもアクセスできるため、治安の面でも安心してシティライフやナイトキャップを楽しむことができます。

 

シェラトン・マニラホテル

住所:80 Andrews Avenue, NCR – Fourth District, Barangay 183 Pasay City , 1309
公式サイト:https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/mnlsi-sheraton-manila-hotel/

 

 

海外旅行が再開され始めてきたいま。時差ボケの心配も不要で温暖な気候のフィリピン・マニラで、非日常気分を味わってみては?

 

◎取材&撮影&文/中森りほ

※記事は取材時(2022年12月16日)時点の情報のため、最新の入国規制などについては各国政府発表の公式情報をご覧ください。

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IN MY TOWN 古川琴音 私の街で、ニットと暮らす。

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