2023.05.26

【週末“非日常”TRIP】大河ドラマ『どうする家康』で注目の静岡へ! 外せない地元グルメ&立ち寄りスポット

大河ドラマ『どうする家康』の放送にともない、ドラマの主役である徳川家康ゆかりの地・静岡県が注目を集めています。自然豊かな静岡県は、山海の食材が揃うグルメの宝庫! ということで、今回は観光の拠点となるJR静岡駅とJR掛川駅からアクセス抜群な地元グルメをご案内。道中では、県内屈指の人気観光スポットにも立ち寄りました。

 

 

老舗すき焼き店で贅沢ランチ! 静岡のブランド牛を味わう

 

せっかく静岡まで足を伸ばしたなら、ちょっと贅沢して地元産和牛のすき焼きランチはいかがでしょう? JR静岡駅から徒歩10分の「三笑亭本店」は、静岡県産黒毛和牛をさまざまに味わえる創業140年余りの老舗。ウリは静岡生まれの「特選和牛 静岡そだち」のすき焼きで、コースまたはアラカルトで頼めます。

 

 

創業時から同じ場所で営業していますが、戦火による消失を経て、1958(昭和33)年に現在の店舗が完成しました。今では伐採できない天然記念物の屋久杉や、松の一枚板を使った風情ある内装からは、長い歴史を感じます。

 

 

初めて訪れる人にすすめたいのは、季節の前菜とお造り、すき焼き(静岡県産野菜の盛り合わせと特選和牛)、うどん、デザートがセットになった「すきやき会席【ロース】」(10,527円)。観光前の腹ごしらえにぴったりなボリューム感です。

 

 

味の決め手は、甘く口当たりのいい割下。5代にわたって受け継がれている割下のレシピは、社長と専務しか作り方を知らない門外不出のタレが味の要なんだとか。お肉は一人前130150グラムもありますが、脂があっさりしているので不思議ともたれません。ぐつぐつ煮込んだ和牛は、甘くとろけるような柔らかさ! コク深い割下の風味と肉自体の甘みが口いっぱいに広がって、心がゆるむ。お腹も心も満たされるすき焼きランチ、旅の始まりにおすすめです。

 

 

・三笑亭本店

住所:静岡県静岡市葵区両替町2-2-2

電話:054-252-2136

営業時間:11:0014:00L.O.17:0021:00L.O.21:00

定休日:祝日の月曜、日曜、(月曜が祝日の場合、日曜は営業)

 

 

 

ディナーはマグロ専門店で希少部位が楽しめるコースを

 

夜の部は予約必須のまぐろ料理専門店「焼津港みなみ」へ。さまざまなまぐろ料理を静岡の地酒と楽しめる、地元民にも人気のお店です。JR静岡駅周辺にある3店舗のうち、今回は焼津港で水揚げされた南まぐろをメインに扱う「焼津港みなみ」にお邪魔しました。

 

 

昼の部は丼もの専門店ですが、夜はコースに加えて、お造りや焼き物、煮物などのアラカルトも用意されています。

 

まぐろ卸の直営店舗で希少な部位も食べられるんです。おすすめはデザートを含めた9品の4,000円コース。

 

 

マグロの脳天肉(頭の肉)、カマ、喉仏などの珍しい部位はもちろん、いろんな種類のマグロを食べ比べできるのもコースの醍醐味です。お造りには、南マグロやビンチョウマグロ、メバチマグロが。自慢の南マグロは、右上と左下。ルビーのような美しい色味が特徴で、ほどよく脂が乗る引き締まった身は噛むほどに甘さ広がります。

 

 

コースのシメは華やかな海鮮丼! クセのない酢飯がマグロの旨みを引き立てます。紹介したお造りや海鮮丼は、県内にある「修善寺醤油」が作るここオリジナルの醤油と。ランチでは甘い刺身醤油を出しているそうですが、ディナーはお酒に合うキリッとした濃口醤油をすすめているとのこと。

 

そしてディナーでは、お造りと小鉢2品にワンドリンク(お酒含む)がセットになった手軽な「ちょい飲みメニュー」(1,600円)も。がっつりディナーだけではなく、さくっと飲みながらも絶品マグロを味わえる、そんな使い勝手のよさも魅力的でした。

 

 

・まぐろ専門店みなみ 焼津港

住所:静岡県静岡市駿河区みなみ町2-14 1F

電話:054-283-5777

営業時間: 11:0014:00(L.O.)、17:30~21:00L.O.20:30

ランチ、ディナーともに食材がなくなり次第終了

定休日:ランチは休みなし、ディナーは月曜日、日曜日休み

 

 

 

ドライブ途中のリフレッシュは静岡屈指の絶景スポットで

 

静岡市内を観光するなら、国の名勝・日本平にある展望施設「日本平夢テラス」は外せません。静岡県の文化発信を目的に県が設立した同施設は、なんと入場無料! JR静岡駅から車で25分かかるものの、日本平動物園やゴルフ場、久能山東照宮などの観光スポットも近くにあるため、旅程に組み込みやすい立地です。

 

設計を手がけたのは、日本を代表する建築家・隈研吾さんが率いる隈研吾建築都市設計事務所。法隆寺の夢殿から着想された八角形の建物は、周囲の自然と調和する造り。外壁に静岡県産の杉を、内部の天井には同じく県産のひのきが使用されています。

 

 

3フロアある施設内は開放的な吹き抜けで、ひのきを木の枝のように組んだアーティスティックな天井が印象的。1階の展示フロアでは日本平の歴史や文化、地形とともに周辺の観光スポットも紹介されているので、後の予定がノープランの人は参考にしてください。

 

 

2階には景色を眺めながらひと息つけるお茶カフェ「茶房 夢テラス」が。店内では日本平で摘まれた緑茶や紅茶と一緒に、季節のスイーツが楽しめます。併設の売店で茶葉も販売されているので、飲んで気に入ったらお土産にぜひ。

 

 

3階は施設の目玉である展望エリア! 展望デッキがぐるりと360度にわたって設けられており、併設する1,200平方メートルの庭園の向こうには富士山や駿河湾、静岡市内が見渡せます。訪れた日は残念ながら富士山にはお目にかかれませんでしたが、雄大な景色と気持ちいい風に癒やされ、心身が軽やかになりました。

 

 

・日本平夢テラス

住所:静岡県静岡市清水区草薙600-1

電話:054-340-1172

営業時間:日~金曜9:0017:00、土曜9:0021:00

休館:毎月第2火曜日(祝日の場合は翌平日休み)、12月26〜31日

 

 

 

やっぱり、うなぎは外せない! 炭火で焼く絶品うな重

 

続いては静岡市内を飛び出して、掛川エリアへ。掛川駅から徒歩10分の「うな助」は、1946(昭和21)年創業の歴史あるうなぎ店。現在は三代目が、創業時から80年継ぎ足してきたタレの味を守りながら切り盛りしています。

 

 

1階はテーブル席を設けた和モダンな雰囲気ですが、2階は畳敷きの風情ある空間です。

 

うなぎは信頼できる県内の問屋から仕入れており、焼き方はうなぎを一度蒸してから、3回以上タレに漬けながら焼く関東風。焼く際に炭火を使用するのも初代からのこだわりで、炭火の香ばしさを絶妙にまとったふわふわな焼き上がりからは、熟練の職人技を感じます。うな重は中、上、特上があり、サラダとフルーツが付く特上(4,800円)は、うなぎが2尾食べられる贅沢な内容。

 

 

ドリンクメニューには冷酒やビールもあるので、きも焼や蒲焼などの一品料理をお供に昼間から一杯やるのもあり! 

 

 

・うな助

住所:静岡県掛川市掛川1071-1

電話:0537-22-5008

営業時間:11:0014:30L.O.13:45)、16:3019:30L.O.19:00

定休日:火曜(祝日は営業)

 

 

 

大人気のハシビロコウにも会える! 鳥と花のテーマパーク

 

JR掛川駅から車を走らせること約3分、徒歩13分の場所にある「掛川花鳥園」に到着です。掛川観光の目玉とも言えるこちらは約100種、900羽の鳥と花々に触れ合える全天候型のテーマパーク。鳥たちのほとんどが放し飼いになっており、写真を撮ったりご飯をあげながら間近で触れ合える、鳥好きにはたまらない施設です。メインは屋内ですが、山々に囲まれた屋外エリアでものびのびと暮らす鳥たちの姿が見られます。

 

 

温室内にあるレストラン&カフェエリアに入ると、天井にインパチェンスなどの植物があしらわれた華やかな空間が迎えてくれました。

 

 

「フードカフェ ハナハナ」には、かわいすぎる鳥モチーフのスイーツがいろいろ。バニラアイスと塩キャラメルケーキを合わせた「シロフクロウの真っ白アイス」(550円)など、キュートな映えグルメが揃っています。

 

 

園内では自由に鳥たちと触れ合えますが、ペンギンやフクロウとの記念撮影タイムや、世界各国の鳥が技を披露するバードショーなどの催しも豊富です。イベント会場でのバードショーはお客さん参加型で、童心に帰って楽しむ大人の姿もちらほら。

 

 

フクロウやペンギン、エミュー、クジャク、フラミンゴ、インコなど、個性豊かな面々が勢揃いする同園ですが、なかでもハシビロコウのふたばちゃんは、写真集を3冊も出している鳥界のアイドル! 

 

飼育員さんが大好きなふたばちゃん。存在感のある姿を見たら、誰もがファンになってしまうはず……帰りには園内の売店で写真集を手にとっていることでしょう。

 

 

熟睡中のフクロウにも遭遇。なんて無防備なの! こんな姿が見られるのも、こちらの醍醐味です。JRの駅から数分とは思えない豊かな自然のなかで、可愛い鳥たちと清々しい空気に癒やされてください。

 

 

・掛川花鳥園

住所:静岡県掛川市南西郷1517

電話:0537-62-6363

営業時間:花鳥園/9:0016:30 (最終入園16:00)、フードカフェ ハナハナ/軽食メニュー 9:0015:20L.O.)、土日祝9:0015:40L.O.)、ドリンク・スイーツメニュー全日9:0016:00L.O.)、レストラン フローラ/11:0014:30L.O.

定休日:第2、第4木曜(繁忙月を除く。詳細は公式HPを参照)

入園料:大人(中学生以上)1,500円ほか

 

 

 

 

どこに行こうか迷うほど、グルメや観光スポットが充実している静岡県。食べて遊んで、リフレッシュしてきてくださいね。

 

◎撮影&取材&文/金城和子

価格は税込です。店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。

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IN MY TOWN 古川琴音 私の街で、ニットと暮らす。

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