2023.02.04

読書しながら飲酒、私語OK!? 本好きのんべえのオアシス 〈森の図書室〉

 

mina本誌で美味しいお酒が飲める店を紹介する「東京深酒場」連載より、渋谷にあるお酒が飲めるブックカフェ&バーを紹介します。

 

 

女子のひとり飲みデビューにもおすすめ!

 

今回は少し趣向を変えて、お酒が飲めるという図書室へ。場所は渋谷スクランブル交差点を渡ってすぐのビルの8階。インターホンを押してドアを開けてもらうという隠れ家チックなシステムにわくわくしながら店内に入ると、図書室というコンセプトの通り、壁一面に本がびっしり。けれどここは静かに読書する必要はなく、飲んだり食べたり会話したりしながら、読書をしてもしなくてもいい場所なのだ。雑誌を見せ合って盛り上がる女子同士やロックグラスを片手に小説を読みふけるビジネスマン、PCで作業する外国人など、思い思いに過ごす人の姿があった。

 

ちなみに本棚は、普段読まない本にも興味を持ってほしいと、えてジャンル分けしていないそう。偶然出会った本に興味ひかれて、ひとり読みふけったり友だちと教え合ったりするのもまた一興というわけ。

 

 

のんべえには嬉しい飲み放題! 遊び心溢れるメニューに心躍る

絵本『ぐりとぐら』に登場するカステラをイメージして店内で焼いているという自家製カステラ(500円)

 

ドリンクは飲み放題で、来店時にアルコールかノンアルコールかを選び、滞在時間に応じた金額を支払う仕組みだ。森の図書室ならではなのが、人気の小説に登場するお酒や料理をメニュー化していること。『ぐりとぐら』のほか、小説『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦/写真、一番上)に登場するブランデーベースの電気ブランや、小説『神様のボート』(江國香織)に登場するカクテルのシシリアンキッス、小説『そして誰もいなくなった』(アガサ・クリスティ)に登場する燻製ニシンなど、読んだことがある人なら思わず注文したくなるチョイス。お酒は意外にもカクテルが充実していて、オーナーがバーで働いていた経験から、カシス、カンパリ、カルーアなど、リキュールの種類もさまざまに取り揃えている。店長の米谷さんいわく、朝飲み(!)、昼飲みも大歓迎で、飲みの2軒目に利用する人もけっこういるんだとか。

 

暇つぶしになったり、会話の糸口になったりする本をつまみに一杯やるなんて、のんべえ女子の新境地!? バーや居酒屋でのひとり飲みはどうしても気後れしてしまうというのんべえ女子にもうってつけなお店だった。

 

 

電源&Wi-Fi完備。無料の嬉しいサービスもいろいろ

カウンター席にはコンセントがあるので、リモートワークや移動中の立ち寄りなど、本を読まない利用者も多いそう。のほか、スマホの急速充電や、ブランケトのレンタルなど無料のサービスも。

 

 

 

森の図書室

住所:東京都渋谷区宇田川町23-3 渋谷第一勧銀共同ビル8F
定休日:不定休

☎︎03-6455-0629
【Instagram】morinotosyoshitsu
フリーアルコールプラン 1時間1,500円。500円追加でソファ席利用可。
【お客の男女比】4:6
【おひとり様の割合】4割
【席数】47
【混雑する日】土日祝 14時〜19時
【お通し】
【現金以外の支払い対応】レジトカード、交通系IC、各種バーコード決済

 

◎撮影/野呂美帆 ◎取材文/金城和子

価格は税込です。店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。

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IN MY TOWN 古川琴音 私の街で、ニットと暮らす。

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