2023.11.10

【週末“非日常”TRIP】東京・多摩で発酵文化に触れる食べ呑み旅

 

東京都心から電車や車で約1時間、雄大な自然を満喫できる多摩エリア。都心に比べ標高の高い多摩では、自然の中のハイキングやドライブなど、紅葉と合わせて楽しめる周辺スポットも充実しています。また、多摩地域には昔から「発酵」文化が根付いており、酒蔵やブリュワリー、チーズ工房などが点在。近年新しいお店も増えている多摩エリアで、発酵文化に触れる食べ呑み旅に出てみました。

 

 

 

甘こうじスムージーと発酵素材のおそうざい屋「こうじや八王子」

 

まずはJR中央線の西八王子駅から徒歩5分ほどの場所にある「こうじや八王子」で、旅の始まりの一杯を。米こうじでつくった濃縮甘酒の甘こうじを使った「甘こうじスムージー」(300円〜)を数種類販売しており、砂糖不使用ながら自然な甘みを感じられつつ、腸活になると人気を集めています。

 

 

「甘こうじスムージー」のほかにも「塩こうじ胸肉の鶏ハム」などお惣菜も販売。保存料やうまみ調味料などの食品添加物は使用せず、スパイスを除き野菜や肉は国産のもの、無農薬でなるべく近くで育った食材を使い、塩の代わりに塩こうじを使った体に優しいお惣菜も味わえます。

 

 

・こうじや八王子

住所:東京都八王子市千人町1-122

電話:090-3131-8286

営業時間:10:00〜17:00 (水曜〜18:00)

定休日:日・月曜、祝日

Instagram:https://www.instagram.com/co_jiya/

 

 

 

100年以上の水車のある古民家カフェ「中車水車小屋」でランチ

 

ランチはJR青梅線の羽村駅からバスでアクセスできる、水車を備えた築100年以上の古民家を移築したカフェ「中車水車小屋」へ。「根がらみ前水田」のかたわらにあり、郷愁を誘う自然豊かなエリアです。1階飲食スペースでは裏に流れる用水路の音を聴きながら、特製のカレーなどのおまかせランチ、スイーツ、ドリンクを楽しめます。

 

 

ランチでは国産豚ひき肉に、隠し味に八丁味噌を使った「和風キーマカレー」(1,300円)をぜひ。コーヒー好きなら、同じく羽村市にある珈琲焙煎店「豆香」から仕入れたコーヒー豆を使ったハンドドリップの「マンデリン」(600円)もおすすめです。

 

 

・中車水車小屋

住所:東京都羽村市羽中4-17-6

電話:080-3573-9514

営業時間:11:30〜16:30(キッチンカー出店などにより変動あり)

定休日:火・木曜

Instagram:https://www.instagram.com/hamuranosuishagoya/

 

 

 

東京牛乳を使った本場フランス仕込みのチーズ工房「フロマージュ・デュ・テロワール」

 

JR青梅線の羽村駅の隣、小作駅からバスですぐの場所には、手作りチーズ工房「フロマージュ・デュ・テロワール」があります。代表の鶴見和子さんは、フランスの乳製品専門学校「ENIL」で3年間チーズの製法を学んだプロフェッショナルで、青梅と瑞穂の生乳を原料としながら本場フランス仕込みのチーズ造りを行っています。

 

 

看板商品は「Japan Cheese Award 2018」で金賞を受賞した「フロマージュ・ドーメ」(1,782円)です。同じく多摩エリアに構える小澤酒造の「元禄」という生酛酒を仕上げに使ったウォッシュタイプのチーズです。うまく熟成がなされるとスプーンですくって食べられるほどやわらかく、日本酒や焼酎にもよく合います。

 

 

このほかフロマージュブラン、モッツァレラ、リコッタなどの定番チーズも揃うほか、チーズを酒かすに漬けた「酒粕漬けトーメ」やハーブを加えた「シェーブル・プロヴァンサル」などの加工品、牛乳だけでなくヤギ乳を使った「ビュッシュ」や「ブション」など、季節によってさまざまなチーズがつくられています。

 

 

・フロマージュ・デュ・テロワール

住所:東京都青梅市友田町2-77-102

電話:0428-78-3458

営業時間:13:00〜17:00

定休日:月・火・木・土曜

HP:https://www.fromagesduterroir.jp/

 

 

 

昭島の深層地下水を使った「イサナブルーイング」のクラフトビールで乾杯

 

JR青梅線の昭島駅から徒歩3分ほどの場所に2018年5月にオープンしたのが、自家醸造ビールパブと自家焙煎コーヒーカフェの「イサナブルーイング」。イサナとは『万葉集』で記された「クジラ」のことで、いまから約60年前に昭島で全長12メートルのクジラの化石が出土したことに因みます。そして昭島市、実は東京都内で唯一、水道水に深層地下水を100%採用しているんです。そんな昭島の美味しい水を使い、「イサナブルーイング ブルワリー」ではクラフトビールを醸造しています。

 

 

フラッグシップビールは「とりあえずビター」(600円〜)というクラシックペールエールスタイルのビール。3.4%の低アルコールビールなので乾杯酒にぴったりで、モルト由来のパンのような甘みと英国産の優しいアロマホップが楽しめます。このほか、発酵中に米麹を使った「JAPAN IPA」(720円〜)や、うどん出汁をイメージしたビールなど、ここでしか味わえないオリジナルビールが常時10種類程度ラインナップします。

 

 

また、岩手・山口・鹿児島など国内各地の厳選したクラフトビールや「あきしま餃子」、クラフトサラミなどビールに合うライトミールやオリジナルカレーなども充実。ちなみに店主の千田さんは「スターバックスコーヒー」でバリスタを務めていた経験もあり、自家焙煎珈琲やそのスキルを活かした水出しコーヒーのナイトロビールも高いレベルを誇ります。

 

 

・イサナブルーイング

住所:東京都昭島市昭和町2-7-15 エクセレンス昭島1F-B

電話:042-519-7106

営業時間:12:00~14:30(火・水曜はランチ休)、17:30~22:00、土日祝 12:00~22:00 (日曜は21:00閉店、ラストオーダーは閉店30分前)

定休日:なし

HP:https://www.isana-brewing.com/

 

 

 

東京とは思えない緑あふれるホテル「フォレスト・イン 昭和館」に宿泊

 

宿泊は、立川・八王子・昭島エリアを代表するオークラグループの伝統に培われた都市型リゾートホテル「フォレスト・イン 昭和館」へ。JR青梅線の昭島駅からも徒歩圏内でホテル内には「日本料理 車屋」などのレストランや大浴場、宴会場、会議場、チャペルなどがあって、さまざまな場面で利用できます。

 

 

ホテル周囲の森は散策路が整備されていて、武蔵野の雑木林で森林浴を楽しむなど、東京にいながらにしてヒーリングリゾートを満喫できます。

 

 

・フォレスト・イン 昭和館

住所:東京都昭島市拝島町4017-3

電話:042-542-1234

HP:https://www.showakan.co.jp/

 

 

 

 

アメリカンカルチャーが根付く「福生ベースサイドストリート」を散策

 

JR昭島駅から2駅下ると福生駅があり、近くにはアメリカ空軍基地である横田基地があります。基地沿いの国道16号には人気ベーグル屋の「Hoop」をはじめとしたカフェやレストラン、アンティークショップ、雑貨店、古着店など、アメリカンテイストの店が並ぶ「福生ベースサイドストリート」があるので、散策するのもいいでしょう。英語が飛び交うほか、各店ではドル払いができるなど、日本にいながらアメリカの空気を感じることができます。

 

 

・Hoop

住所:東京都福生市福生2475

電話:042-530-8877

営業時間:7:00〜19:00

定休日:月・火曜

Instagram:https://www.instagram.com/freshbagelshoop.route16/

 

 

 

ビール造りも盛んな「石川酒造」で酒蔵見学&ランチ

 

JR青梅線の拝島駅からバスで5分ほどの場所に、文久3 年(1863)9 月1 日(旧暦)創業の「石川酒造」があります。国の登録有形文化財に指定された建造物を6 棟有する歴史ある酒蔵で、土日祝には一般の方の酒蔵見学も可能となっています。

 

 

創業は、多摩川の対岸、小川村(現在のあきる野市)の「森田酒造」の蔵を借りて13代当主・和吉が酒造りを始めたことがきっかけです。「森田酒造」の「八重菊」と姉妹関係ということで、創業銘柄は「八重桜(やえさくら)」でした。現在では「多満自慢」を看板商品としながらも若手杜氏の新たな発想で生まれたリンゴのような酸味の純米吟醸にごり酒「ふわる白」など、さまざまな日本酒が揃うほか、敷地内の「向蔵ビール工房」で醸造した地ビールやクラフトビールなども購入できます。

 

 

さらに敷地内にあるイタリアンレストラン「福生のビール小屋」では、出来立てビールや日本酒をはじめ、お酒にちなんだ料理やスイーツを味わえます。人気は「小エビの酒粕ジェノベーゼ」(1,300円)や「黒ビールで煮込んだボロネーゼ」(1,400円)、「酒粕アイスクリーム」(550円)。ガーデンに広がる緑を眺めながら、お酒を使ったランチで昼から酔いしれるのもいいですね。

 

 

・福生のビール小屋

住所:東京都福生市熊川1番地

電話:042-553-0100

営業時間:11:30~21:30(L.O 20:30)

定休日:月・火曜

HP:https://www.tamajiman.co.jp/koya/

 

 

 

酒造り約200年の歴史を誇る幻の酒「嘉泉」の醸造元「田村酒造場」を見学

 

JR青梅線の福生駅から徒歩10分ほどの場所には、酒造り約200年の歴史を誇る「田村酒造場」があります。屋敷内には玉川上水の分水が流れる庭園や美しい蔵が点在し、この清らかな水を使った幻の酒「嘉泉」が有名です。

 

 

月1~2回土曜日に酒蔵見学が開催されているほか、10名以上であれば希望日に素晴らしい景色を愛でながらの貴重な酒蔵見学も可能です。もちろんお酒の購入も可能。本蔵は1822年の創業時に移築されたもので、中蔵、新蔵は1928年に改築されたもの。いまではなかなか見られない帯鉄で補強された煉瓦の煙突は「田村酒造場」のシンボルになっています。

 

 

・田村酒造場

住所:東京都福生市福生626

電話:042-551-0003

HP:https://www.seishu-kasen.com/

 

 

 

チョコレートの名店で修業したショコラティエが手がける「TOKYO CHOCOLATE FARM」

 

立川の昭和記念公園のほど近くに、2018年にローンチした東京発のチョコレートブランド「TOKYO CHOCOLATE FARM」があります。ショコラティエの大岡英博さんは、クープドモンド飴細工部門をはじめ、数々の国際コンクールで優勝をしてきた辻口シェフが率いる「ル・ショコラ・ド・アッシュ」で修業した経験を持つ実力派です。フランスのヴァローナなどチョコレートの本場である、ヨーロッパ系原材料と同等の素材を厳選して使用した手作りチョコレートが揃います。

 

 

チョコレートの良さを存分に引き出したジェラート(シングル700円、ダブル750円)や、つくりたてのクレープも人気。都内の有名ショコラトリーにも匹敵するチョコレートの数々を、お手頃価格でどうぞ。

 

・TOKYO CHOCOLATE FARM

住所:東京都昭島市中神町1295

電話:042-507-7941

営業時間:11:00〜19:00

定休日:なし

HP:https://chocolatefarm.tokyo/

 

 

 

西国立の「カミカゼビール」を復活させた「立飛麦酒醸造所」

 

旅の最後に立ち寄りたいのが、多摩都市モノレールの立飛駅から徒歩10分の場所にある「立飛麦酒醸造所」。2021年12月にオープンしたばかりの新しい醸造所で、つくりたてのビールを併設のショップで味わうことができます。

 

 

ブルワリーを始めるきっかけとなったのは、西国立にあった「カミカゼビール」を再開することでした。現在では10種類の麦芽、数種類のホップ、酵母を使い分けさまざまなスタイルのビールを醸造しています。一番人気はキリッと爽快な喉越しにホップの苦みを感じる「ゴールデンエール」(ビールはSサイズ400円〜)。このほか「ピルスナー」「ペールエール」「ヴァイツェン」などの定番に加え、シーズナルビールもお目見えします。「立飛麦酒醸造所」のビールは、近くにある「SORANO HOTEL」や「オーベルジュときと」で味わうこともできますよ。

 

 

・立飛麦酒醸造所

住所:東京都立川市高松町1-23-14

電話:042-527-1894

営業時間:11:00〜18:00

定休日:火・水曜

HP:https://www.tachihibrewery.com/

 

 

 

クラフトマンシップが光る多摩のグルメ&酒に酔いしれる

 

ベッドタウンのイメージが強い多摩エリアですが、近年クラフトマンシップが光る素敵なお店が増えています。日帰り旅行でも、一泊二日旅行でも楽しめるアクセスの良さも魅力。進化している多摩エリアの魅力を体感しに行ってみては?

 

 

◎撮影&取材&文/中森りほ

◎協力/Tamashima.tokyo HP:https://tamashima.tokyo/

※店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。

MAGAZINE

mina 2024年7月号

COVER STORY

MY SUMMER BREAK 永野芽郁

  • ◆ベーシック好きは覚えておきたい夏のTシャツ着こなしルール
  • ◆NO T-SHIRT,NO BEER!
gototop