2024.03.18

高円寺の〈はやとちり〉は、服屋さんというより“なんでもあり”なアートフェス!

外国人がおすすめする“まにあっく”なスポットを訪れて、東京の魅力を再発見する企画。
今回は、新宿の文化服装学院に通うキムジンヒさんがおすすめするお店はやとちり>を紹介します。

 

結論なんでもあり。ものづくりの
おもしろさを教えてくれる店

 

ひときわ目を惹くド派手な外観。中を覗くと壁一面の漫画に、謎の食品サンプル、宛名の違うサイン色紙……。いったい何? とツッコミたくなるここは、ハイ、古着屋さんです。

 

 

 

店内には店主・後藤さんのリメイク作品もたくさん。趣味の将棋や、熊手をイメージした服を見ていると、ものづくりの楽しさが伝わってくる。それがこのお店の正解なのです。

 

 

 

大好きな将棋をプリントしたMA-1(21,780円)に、熊手をイメージしたブラウス(暫定60,000円)……。すべて後藤さんの作品。

 

 

はやとちり

Instagram:hayatochirikitakore

 

 

 

おすすめしてくれたのは…
韓国出身
服装科キム ジンヒさん

 

 

Q.日本に来た経緯は?

 

『Paradise Kiss』というアニメがきっかけ。文化服装学院の学校や生徒がモデルになった作品なんですが、この世界に憧れたんです。文化でパターンを学ぶために、6ヶ月くらい日本語学校に通って、高校を卒業してすぐに日本に来ました。

 

 

Q.週末はどんなことをしていますか?

 

よく遊びに行くのは、原宿、下北沢、高円寺あたり。キャットストリートや竹下通りでは、クレープ食べて服を見るのがルーティーンになっています。

 

 

 

Q.ここ『はやとちり』は、どこがおすすめ?

 

私はどんどん人と出会ってファッションをつくりたい、と思っているんですが、このお店は特に、クリエイティブな作品や人と出会える場所ですね。店主の後藤さんとは、お店でお酒を飲みながらお話しする仲です(笑)。

 

 

Q.キムさんにとって、東京ってどんなところ?

 

人の目を気にしないで自分の服を着れる場所。こういう格好をすると韓国では離れられたけど、東京ではむしろ人が寄ってきてくれて、夢に近づくことばかりなんです。新しい友だちができたり、有名ブランドのモデルを頼まれたり。生まれた国ではないけれど、第二の地元だと感じるし、ここにいると自分の夢が叶うような気がしています。

 

 

 

Q.今後キムさんがやりたいことは?

 

1年後に卒業するので、本格的に自分のブランドを立ち上げたいと思っています。大好きな「目玉」をモチーフにしたブランドで、服、帽子、レックウォーマーとか、いろんなものをつくりたいです。実はすでにポップアップやフリマでは販売しているんですが、今年はネット販売に挑戦したいですね。

 

 

-Profile-

キム ジンヒさん

韓国の釜山出身。文化服装学院の服装科に通う。服のリメイクが趣味で、販売もおこなっている。

Instagram:xiaqua

 

 

-information-

文化服装学院

Instagram:bunka_fc

 

有名デザイナーを多数輩出
世界基準の「BUNKA」ブランド

 

創立100周年を迎えた日本を代表するファッションスクール。髙田賢三や山本耀司といった世界で活躍するデザイナーの出身校として知られ、今もなおファッションの先端を走り続けている。「BUNKA」ブランドに憧れて、世界中から入学希望者が絶えない。

 

<STAFF>

◎撮影/荻島 怜(店舗)、コレナガヒヨリ(人物)

 

mina2024年4月号より

店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。

 

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mina 2024年6月号

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TO MEET THE GOOD SHIRT 私にぴったりのシャツを探しに。芳根京子

  • ◆ふたりでおんなじシャツを着る。
  • ◆これからもずっと着たい「偏愛シャツ」
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