外国人がおすすめする“まにあっく”なスポットを訪れて、東京の魅力を再発見する企画。今回は、タイムアウト東京が運営する台湾人向け観光メディア「東京小日子」を管理する台湾出身のHester Linさんイチオシの＜マーメイドコーヒーロースターズ 池袋本店＞をご紹介。

お客様を元気にしたいから

全スタッフはりきって営業中！

オーナーが各国から集めたという家具や絵画が詰め込まれたカオスな世界観もパンチがあるけど、さらに衝撃なのがお出迎え&お見送りを必ずおこなう接客スタイル。
「カフェって入りにくかったり、コーヒーのことを聞きづらかったり。僕らは逆に、親しみやすさとわかりやすさでいこうと思って」と店長の三浦さん。これはファンになります♡

コーヒーは試飲コーナーで味を比べてから注文可能。

老舗パン屋さんに特注した全粒粉パンと自家製無添加ソーセージのホットドッグ(700円)は、丸い見た目がキュート。

B1階から3階まで全部内装が違う！

帰り際にはまさかのお見送りも。「入店を待っているときにも明るく声をかけてくれて、まるでテーマパークみたいなんです！」（Hesterさん）

マーメイドコーヒー ロースターズ池袋本店
Instagram：mermaid_coffee_roasters_iketohmei_diner

おすすめしてくれたのは…
台湾出身
クリエイティブプロデューサー・Hester Linさん

Q.日本に来たきっかけは？

小さい頃から日本のアニメやドラマ、漫画を観ていて、日本の文化には親しんでいました。中学生のとき、あるドラマの影響で日本のロックバンドにハマったんです。歌詞に漢字があるのでだいたいの意味はわかるんですが、100%知りたい！ と思って、日本語を勉強するようになりました。大学でも日本語を専攻していましたが、特に日本で仕事することは考えていなくて。日本へ転職しに来たのは、単純にご縁があってです。本当に巡り合わせでした。

Q.週末はどんなことをしていますか？

台湾では“シティウォーク“と呼ばれているのですが、特に予定を組まず、風景が変わるのを楽しみながら都内を散歩しています。上野から表参道まで、新宿から吉祥寺まで、平気で歩いちゃいますよ。途中で気になったお店に入るのですが、カフェには必ず入るようにしていますね。


Q.ここ『マーメイドコーヒーロースターズ』はどこが好き？

日本はおもてなしが丁寧で、お客さんに対してのマナーがしっかりしているけれど、このお店は特にすごい。お店から出たとき、外観を写真に撮ろうとしたら、お見送りに来てくれた店員さんがいろんなポーズを取ってくれて。店員さんが楽しい人ばかりなので、まるでテーマパークに行ったみたいな気分になれるんです。

Q. Hesterさんが思う、東京の素敵なところって？

都市部でも緑が多いところが好きですね。空気が綺麗だなと思うし、ずっと歩いていたくなります。そしてパブリックアートが多いところ。工事現場にまで絵が飾ってあったり、目立たない場所、ちょっとしたところにアートがあるので、つい写真を撮ってしまいます。
あと、トイレ文化は世界一だと思いますよ（笑）。どこのトイレも清潔だし、匂いを感じない。最近はおしゃれな公衆トイレも多いですよね。行ってみたいところがたくさんあります。

Q .今後Hesterさんがやりたいことは？

今年で日本に来て10年目。ようやく永住権を申請できるようになるので、ぜひ取得したいなと思っています。それと、最近は仕事のために韓国語を勉強しているんですが、日本語と同じ文法で勉強がしやすいから、もっと上達させたいです。

-Profile-
Hester Linさん
タイムアウト東京が運営する台湾人向け観光メディア「東京小日子」を管理。観光客向けの情報だけでなく、日本在住の台湾人に向けて、東京で食べられる台湾料理の情報など幅広く取材・掲載している。

Instagram：hester.lin

＜STAFF＞
◎撮影／杉山巧剛

mina2024年４月号より
店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。