2023.03.31

【週末“非日常”TRIP】「広島サミット」で話題の広島県で、いま体験したいこと

写真の複製はご遠慮ください

 

5月に「G7広島サミット」が開催することで、いま注目の広島県。観光スポットもグルメもお酒も豊富ななか、いま大人女子が体験するなら……? ちょっとマニアックな広島旅をご紹介します。

 

 

 

嚴島神社の大鳥居はかきの漁船に乗って海上から参拝!

写真の複製はご遠慮ください

 

日本三景と称される絶景が広がる宮島、そして世界文化遺産の嚴島神社。観光としてはずせないスポットですが、ちょっと変わった楽しみ方をするなら……。船に乗って海上から大鳥居を参拝してみませんか? しかもこの船、かきの漁船なんです。

 

かきの養殖・販売、かき小屋を営む島田水産が行っているこのツアー、漁船に乗ってかきの水揚げ風景を見学し、その後、嚴島神社の大鳥居に海上から接近し、参拝ができるというもの。

 

 

嚴島神社のちょうど対岸に位置する島田水産。このふたつを結んだ間の広島湾がかきの漁場です。かき筏(いかだ)という竹で組まれた筏に吊るした垂下連という10mほどの長さの針金にかきがびっしり。1本の垂下連には約300500のかきがついていて、23年で食べごろになるそう。広島湾はすぐ近くに山があり、山からの雪解け水が湾に流れ込むことからプランクトンが豊富で、美味しいかきが育つそう。

 

海に浮かぶかき筏の上に実際に乗って、間近にかきを観察させてもらったあとは、漁船で大鳥居に向かってグングン近づいていきます。海上から見る大鳥居は、海がキラキラ反射して神々しく、また違った雰囲気……。参拝をすませてかき小屋に戻れば、待ちに待ったかきをいただきます!

 

 

広島湾のかきは栄養が豊富なため、菌の保有率も高く、加熱していただくのが美味しい食べ方。炭焼きで豪快にいただきます。かきの美味しい焼き方は、平らな面を下にして2分焼き、ひっくり返したら蓋をかぶせて、そこから6分。蓋をあけ、かきを開いてみて、水気がなくなってや黄色がついていたら、さあ食べごろです。身が厚くプリップリで、かぶりつくとしたたるほどジューシー。1バケツ約810個(1,100円)ですが、かき好きならペロリといけてしまいます。島田水産にはほかにもかきメニューがたくさん、お土産も充実しているので、まさにかきパラダイス!

 

 

島田水産

住所:広島県廿日市市宮島口西1-2-6

電話:0829-56-2004

料金:大人 2,200円(4歳以上高校生以下 1,100円)

時間:9:0011:0014:00(事前予約不要)

定休日:不定休

 

 

 

宮島でランチなら古民家レストランで瀬戸内の味覚を!

 

宮島のにぎやかなメイン通りから1本裏の路地にある「レ・クロ」は、明治時代に建てられた築100年を越える邸宅をリノベーションしたレストラン&カフェ。宮島名物の穴子をはじめ、瀬戸内の食材をおしゃれな西欧料理でいただけます。

 

 

当時の和モダンな雰囲気は残しつつ、リノベーションを行ったという建物。写真の2Fはカフェスペースで、貸し切りで利用することも可能。窓からは日本庭園が見下ろせ、天井の下にはめこまれた欄間(らんま)には繊細な彫り物が施されていたりなど、明治時代ならではの意匠をところどころに見ることができます。

 

 

ランチは3コースあり、写真は前菜盛り合わせ、パン、スープ、パスタ、魚と肉から選べメイン料理にデザート・コーヒー(または紅茶)付きのBコース(3,900円)。時期によってメニューは変わりますが、この日の前菜のプレートは生ハムメロン、きのこのマリネとカリフラワー、ほうれん草とベーコンのキッシュ、カンパチのカルパッチョ、ホタテのエスカベッシュと盛りだくさん。お肉のメイン料理は、宮島産はちみつでつくったハニーマスタードソースでいただく広島県産もみじ豚。季節のパスタは広島県産の穴子&白ネギを使った穴子のペペロンチーノ。ティラミスと抹茶アイスのデザートプレートに、嚴島神社の大鳥居をイメージしたクッキーがのっているのがニクイ。

 

宮島名物の穴子飯もいいですが、古民家レストランでこだわりランチをいただくのも非日常な体験でおすすめです。

 

 

宮島レ・クロ

住所:広島県廿日市市宮島町527-1

電話:0829-30-7196

営業時間:11:3015:00L.O.14:00)、17:0021:00L.O.20:00

定休日:不定休

 

 

 

ノスタルジックな港町・尾道で町屋ステイ!

 

細い路地や坂道が幾筋ものびていたり、レトロ感あふれる商店街がにぎわっていたり、昔なつかしい風景が広がる尾道。この街で体験したいのは「町屋ステイ」です。「尾道空き家再生プロジェクト」として、昔ながらの商店街にあった 縦に長細いという町屋の特性を活かしてリノベしたカフェ&ドミトリーがこの「あくびカフェ/あなごのねどこ」。明治時代に呉服屋として営業していたこちらの町屋、途中眼鏡屋に変身し、空き家を経て、2012年に開業しました。1Fのカフェの横に、何やら長ーい廊下があり、ドミトリーはこの先にあるとのこと。

 

 

廊下の途中の入り口をあけると、そこはアートが描かれた障子が目を引く、団らんスペースが。中庭に面した縁側もあり、旅行客がのんびりとくつろぎながら交流ができるサロンになっているそう。この隣には宿泊客が利用できる台所があり、2階が客室になっています。

 

 

階段をあがったら、またしても長ーい廊下を通り……

 

 

2段ベッドのドミトリーがあったり、壁にアートが描かれた和室の個室があったり……。建物内には尾道在住の作家さんのアートや作品もいっぱい。「あなごのねどこ」という名前が表すように あなごのように細長い建物は、どこになにがあるのか迷ってしまうほどで、探検するのもおもしろい! 愛着を持って、住むように宿泊できる施設です。

 

中庭には本と音楽のお店があったり、小さなスペースでガレージセールを行っていたり、さまざまな過ごし方ができます。

 

 

1Fの「あくびカフェー」も奥行きのあるつくり。こちらは 旅と学校をテーマにしており、黒板があったり、ロッカーのような棚があったり、イスの背に分度器がついていたり……。メニューも給食を意識したような銀のお盆にのって運ばれてきます。が、しかし、味は本格的。写真は人気メニュー「あくびのしまなみカリーライスセット(990円)」で、本格的な牛すじの欧風カリーライスに、ミニサラダ、さらにドリンクがつきます。

 

 

とくに美味しかったのは「尾道れもんトースト(935円)」。尾道のパン屋さん「ネコノテパン工場」のふかふかの食パンに、れもんジャムと生クリームをたっぷりのせていただきます。れもんの爽やかさと生クリームの甘さが絶妙にマッチしていました。

 

 

あくびカフェー/あなごのねどこ

住所:広島県尾道市土堂2−4−9

電話:0848-38-1005

 

 

 

ひと息つくなら、クラシックな喫茶店へ

 

キツネの看板が可愛い「キツネ雨」は、日本人が西洋文化に憧れた時代をイメージしたという、ノスタルジックな雰囲気が漂う喫茶店。キツネ好きな店主が営んでいるということで、お稲荷様が祀られたコーナーがあったり、そこかしこにキツネモチーフが散りばめられつつも、クラシック音楽が流れ落ち着いた雰囲気で過ごせます。

 

 

コーヒーは店主自らが焙煎所に足を運び、豆の配合を考えた本格派で、また、固めの食感&ほろ苦いカラメルの「昔なつかしプリン(600円)」も美味しい! 非日常空間を味わいたいなら、ぜひ。

 

 

喫茶キツネ雨

住所:広島県尾道市久保2−11−17

営業時間:9:0011:00L.O.10:00)、12:0017:00L.O.16:00

定休日:火、水、木曜

 

 

 

何度も訪れたことのある旅先でも、少し目線を変えれば、また新しい魅力を発見できることも。広島県での非日常体験、おすすめです。

 

 

◎取材協力/広島県

価格は税込です。店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。

MAGAZINE

mina 2024年11月号

COVER STORY

STORY of WEEKEND
IN MY TOWN 古川琴音 私の街で、ニットと暮らす。

  • ◆ニットで身軽にふたり旅。
  • ◆カット&カラーで変身!ニットに一番似合うヘア
gototop