2022.10.05

映画『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』で声優に初挑戦・宮沢氷魚さんインタビュー

 

2作同日公開されるアニメ映画『僕が愛したすべての君へ』(以下『僕愛』)『君を愛したひとりの僕へ』(以下『君愛』)で初の声優に挑戦した宮沢氷魚さん。

 

 

――観る順番で結末が変わるというこの作品で、主人公・高崎 暦を演じるというのはいかがでしたか?

 

「物語がすごく複雑ですし、同じ人間が違う世界を生きている。そのどちらの役も演じるという難しさに最初は戸惑いました。でも脚本を読み終わった時、あまりの面白さに“この作品の一部になりたい”と思ったんです。それに人生の選択の積み重ねによって、どんどん性格が変化していくのを演じるのはすごく刺激的でした。

 

この作品は巧みにリンクしているのですが、どちらを先に観るかで本当に結末が変わってくるんです。ただ、一度選択してしまったら、もうひとつのパターンの結末は二度と体験することができない。その前代未聞の仕掛けも面白いですよね。

 

ちなみに僕は『僕愛』から『君愛』を観た結末しかわからないので、一度記憶を消して、今度は逆パターンで観てみたいなと思っています(笑)。ぜひみなさんもそんなふうに、楽しんでいただけたら嬉しいです」

 

 

 

――今作で暦が人の女性に出会うことで運命が変化したように、宮沢さんの運命を変えた出会いとは?

 

「『ピサロ』という舞台で、渡辺 謙さんと共演させていただいたことです。この舞台は一昨年コロナ禍で中止になり、翌年に開催することが出来たのですが、その間の僕を含めた若手俳優たちの成長した姿を見てくださって、謙さんが芝居で煽って来てくれたんです。僕たちも負けじと応戦し、結果的にすごくいい舞台になりました。

 

謙さんはキャリアもあり、海外でも活躍されている本当に偉大な方。それなのに、そこに決して甘えることなく常に挑む姿勢があまりにもかっこよくて、“僕も謙さんのようになりたい”と思ったんです。舞台が終わった時も“一緒に出来て良かった”と言っていただけて、すごく感動しました」

 

 

――落ち着いた表情で、優しく答えてくれる宮沢さん。そんな宮沢さんがいまハマっているのが、断捨離なんだとか。

 

「仕事では日々背負うものがあるので、家だけでもスッキリしたいと、思い切っていろんなものを捨てました。それからは欲しいものをただ買うのではなく、いいものを買って永く使うようになりました。

 

最近買った冷蔵庫もお気に入りで、表面はただのシルバーの板に見えるくらいにスタイリッシュなものを選びました。いまは高機能なものも多いですが、何よりもビジュアルを重視しました。何日も理想を求めて、ついに出会うことが出来たのですごく気に入っています。

 

ただ、以前の冷蔵庫よりもかなり大きくなったのに、ビールと調味料しか入っていなくて……(笑)。冷蔵庫がちゃんと役目を果たせるように、自炊に力を入れたいなと思っています」

 

 

PROFILE
みやざわ・ひお●1994年生まれ。2015年からMEN’SNON-NOのモデルとしてデビューし、2017年にドラマ『コウノドリ』で俳優デビュー。初主演を果たした映画『his』が話題に。2023年には映画『エゴイスト』の公開が控えている。

 

 

INFORMATION
『僕が愛したすべての君へ』
『君を愛したひとりの僕へ』

 

観る順番で結末が変わる2つのストーリーが同日公開。”並行世界”を行き来することができる世界のひとりの少年(宮沢氷魚)が、それぞれの世界で別々の少女と恋に落ちる、新感覚のラブストーリー。

10月7日(金)2作同日全国公開
出演(声):宮沢氷魚、橋本 愛、蒔田彩珠ほか
配給:東映 ©2022「僕愛」「君愛」製作委員会

 

▶︎作品公式サイト

 

◎撮影/角田 航 ◎スタイリング/庄 将司 ◎ヘアメイク/Taro Yoshida(W) ◎取材&文/吉田可奈

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IN MY TOWN 古川琴音 私の街で、ニットと暮らす。

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