スマホのカメラロールには、その人らしさが表れる。どこで、何を、どう撮るか。その人ならではの視点や生活感が滲み出るからおもしろい。今回は、いつも本誌で素敵な写真を撮影してくれるフォトグラファーたちのスマホカメラロールをちょっとだけ拝見。家族や友人との何気ないシーンから見えてくる、みなさんの素顔をお届けします。
<今城 純さんのカメラロール>
師匠・横浪 修さんメモリーを更新中
「横浪さんはフォトグラファーの師匠で愛すべき方なので、会えるタイミングがあればつい撮ってしまいます。アシスタント時代からよく撮影していて、今でもそのくせが抜けません。フィルムカメラやデジカメで撮影することもありますが、iPhoneでササッと撮影するとよりチャーミングさが出る気がします。フォトグラファーはカメラで撮られるのが苦手な人が多いので、iPhoneでラフに撮るくらいがちょうどいいのかもしれませんね。知らんけど。(←横浪さんの口癖)」
<Profile>
・今城 純さん
Instagram:@junimajo
スマホカメラ事情:スマホでもレトロな質感で撮れる「EE35 フィルムカメラ」というアプリを使う機会が多い。
<川原﨑宣喜さんのカメラロール>
服を着ない子ども
「服を着ることを拒否したうちの子。仕方なく、素肌にそのままエプロンをつけたら、ハイブランドのルックみたいに(笑)。不思議とさまになっていました。スマホでは、こうして子どもを撮ることが多いですね」
雨の日の窓
「窓をつたう雫を見て『雨が追いかけっこしてる!』と子どもが豊かな感性を見せてくれたので、思わずシャッターを切りました。子どもの想像力にはあっぱれです。ちなみに、甘いものと車が好きな2歳児で、ランクルとハイラックスも見分けられます」
<Profile>
・川原﨑宣喜さん
Instagram:@nobukikawaharazaki
スマホカメラ事情:よく使うアプリは「Dazz」。スマホでもカメラ同様、画角や光にこだわって撮影するのがポリシー。
<古川義高さんのカメラロール>
愛おしい2匹の家族
「雷をともなう通り雨が来たときの一枚。ちくわ(①の犬)は異常に雷を怖がり、家の中でも一番安全だと思っている電子ピアノの下に逃げ込むんです。しばらくして見に行くと、きゅうり(もう一匹の犬)もいて、普段は仲が良いわけではないのですが、犬が助け合っているように見えて、健気で愛おしかったです」
貴族スタイルな散歩
「きゅうりは、毛が伸びるともはやモップと化します。散歩が大好きなのですが、8歳頃から歩くのが遅くなったので、最近はほとんど抱っこで移動。基本ごはんのことしか考えておらず、ごはんを与えてくれる人だけを慕います。それ以外のすべての他人や他の犬には容赦なく吠えます(笑)」
<Profile>
・古川義高さん
Instagram:@yoshitaka.furukawa
スマホカメラ事情:できるだけそのままの姿を残すため、あえて構えすぎずラフに撮るように心がけている。
<橋本紗良さんのカメラロール>
禁断のハンバーガー揚げ
「友だちの家で揚げ物パーティーをして、最終的にハンバーガーを揚げるところまでたどり着いてしまいました。『何やっていたんだろう私たち⋯⋯』と罪悪感はありつつも、定期的に見返しては楽しい気持ちに浸っています」
歩く私と車移動の犬
「仕事終わりの帰り道、疲れてひとりとぼとぼ歩いていたら、こっちを見つめる気高そうなわんちゃんを発見。私はタクシー代をケチって歩いていたのですが、このわんちゃんは車移動をしていてなんとも言えない気持ちになりました」
<Profile>
・橋本紗良さん
Instagram:@sarahashimoto_q
スマホカメラ事情:Instagramのストーリーズのカメラで撮ることが多い。瞬時に撮れるようにロック画面にも設定している。
“いい写真”を狙いすぎるよりも、なんとなく撮った一枚のほうが、あとで見返したときに心を打つのかもしれません。なんて、ちょっと偉そうですが(笑)、どの写真も愛情に溢れていて素敵でした。みなさんも直感を信じ、自然体でスマホのシャッターを切ると意外といい写真が撮れるかも? そして、ときに見返してそのときの感情を思い返してみるのもいいですよね。
mina6・7月合併号は好評発売中!こちらのリンクからチェック🔗
記事に掲載されている情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります