2022.02.08

【レポート】こだわり女子の「偏愛」ライフ事情(山崎小夏さん×古着)

自分だけのこだわりを持ち、あるモノを偏愛する女子にクローズアップするこの企画。今回は、古着が大好きな佐藤渚さんにインタビュー! ハマったきっかけやその魅力、お気に入りのアイテムについて教えてもらいました。

 

 

偶然の出会いを大切に、自分に似合う一着を探し求め中。

山崎さんが古着を好きになったきっかけは、海外ドラマの『フルハウス』。作品に登場する三姉妹の服装に憧れて、地元の古着屋へ通うようになったのだそう。

 

「中学や高校の頃に買ったものは今でも愛用しています。妹がふたりいるので、着なくなったアイテムは家族内で譲り合ったりして。少し経つとまた着たくなって『やっぱり返して』ってことも多々あります(笑)。古着は一期一会なので、やっぱり簡単には捨てられないですね」

 

 

佐藤さんのお気に入り

手作り感のあるチープな質感に胸キュン。

中学時代から通い続けている福生のショップで購入。70年代頃のもので、おそらくファンが勝手に作ったと思われるグレイトフル・デッドのバンドTシャツ。「色の薄いタイダイ染めと、手描きっぽいイラストが絶妙。見つけた瞬間に気に入りました!」

 

キング牧師のスピーチをモチーフにした1枚。

数年前にリサイクルショップで一目惚れ。キング牧師のスピーチ20周年を記念したグラフィックが施されていて、おそらく80年代のもの。「こういう、透けちゃうくらい薄くなったTシャツが大好きなんです。小さめのサイズ感や、イエローの色味も可愛い」

 

一度見たら忘れられない圧倒的な存在感。

なんと、映画『子連れ狼』がTシャツに! 「日本の作品が元ネタですが、ボディやデザインはアメリカっぽいのが不思議。サイズが大きいので、スパッツの上にワンピースのように着たり、タイトなディスコパンツと合わせたりしています」

 

 

それぞれに味があって、誰とも被らないところが好き。

特に好きだというデニムは、およそ50本を所持。ブランドや生産国、年代にこだわるのではなく、自分に似合うかどうかを第一に吟味しているのだそう。数多くコレクションしているTシャツに関しては、プリントやシルエットはもちろん、記事の質感にもこだわりが。今にも破れてしまいそうなほど薄くテロッとしたものに惹かれるのだとか。

 

「ビビッときたら即購入するタイプだけど、試着は必須。可愛くてもサイズが合わないこともあるし、着てみたら意外と似合うってこともあるので。プリントがズレてたり、スニーカーのゴム部分が曲がってたり……そういう、古着ならではの不完全なところにキュンとします。ちょっと雑な作りが絶妙に可愛いんですよね。手入れが大変だったりもするけど、大事に大事に、末長く着たいなと思います」

 

 

Profile

山崎小夏さん(26)

東京都出身。古着のほかに海外の雑貨もコレクションしていて、今行きたい場所はアメリカとメキシコ。アメリカンなものに囲まれて生活しているけれど、“好きな食べ物は煮物”という渋い一面も。

 

 

◎撮影/染谷かおり ◎取材&文/大場桃果

 

2022年mina2月号より

MAGAZINE

mina 2024年6月号

COVER STORY

TO MEET THE GOOD SHIRT 私にぴったりのシャツを探しに。芳根京子

  • ◆ふたりでおんなじシャツを着る。
  • ◆これからもずっと着たい「偏愛シャツ」
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