2022.06.28

いいものには歴史あり 名品セレクション

ロングセラーの理由を紐解く「名品セレクション」連載より、今月のいいものを紹介します。

 

 

オリバーピープルズのオマリー

 

 

ヴィンテージのアイウェアを愛する創設者によって考案されたデザイン

 オリバーピープルズは、1987年にカリフォルニア州ウェストハリウッドの中心に位置する地、サンセット・ブルーバードで生まれたアイウェアブランドです。 最初のコレクションでは、ブランド創設者がオークションで購入したヴィンテージのアイウェアから着想を得たデザインを発表。今でこそヴィンテージの要素を取り入れた眼鏡はたくさんありますが、幾何学的なフォルムやべっ甲など、オリバーピープルズが復活させた古き良きデザインは当時画期的で、ファッションアイテムとしての眼鏡の価値を高めるきっかけになったそう。世界中のファッション誌で取り上げられたことも手伝い、ブランド立ち上げからほどなく人気ブランドに成長。2000年に製作された映画『アメリカン・サイコ』では、ウォール街の投資会社で働くエリートを演じたクリスチャン・ベールが身につけている眼鏡がオリバーピープルズのものでした。知的で洗練されたブランドイメージがより多くの人に知れ渡りました。
 1988年に発表されたこのオマリーは、メジャーリーグ、ロサンジェルス・ドジャースの元オーナー、ピーター・オマリー氏が愛用していたことから名付けられ、ブランドを代表するアイテムのひとつに。アセテートにマット加工を施すことで、派手な印象になりすぎず上品にかけられるのが魅力です。味のあるアクセサリーとして、これからの季節に重宝します。

 

DETAIL CHECK

 

(左)丈夫なヒンジによってフィット感が長持ち

5つの丁番でフロントとテンプルをつないでいるのが特徴。ピンを差し込むなどの細かな工程は職人の手作業。

(右)強度と耐久性に優れた二重構造のテンプル

アセテートのフレームは金属製のワイヤー入りなので丈夫。テンプルチップにはさりげなくブランドロゴが。

 

レトロな魅力が漂うカラーガラスレンズ

フレームは涼しげなクリアベースのほか、べっ甲柄やシンプルな黒など10色展開。

37,730円/ルックスオティカジャパン カスタマーサービス

 

 

パタゴニアのバギーズ・ショーツ

 

50年前の創業時から環境に配慮した製品作りを徹底

 まもなく創業から50周年を迎えるパタゴニアは、機能的なウェアを得意とするアウトドア企業です。登山家のイヴォン・シュイナード氏が、岩壁に打ち込んで使う登山道具、ピトンを作って仲間に販売したことから歴史がスタートしました。シュイナード・イクイップメントという名のクライミングギアメーカーとして、1970年には米国最大のブランドに。しかし、金属製のピトンをハンマーで岩壁に打ち込むことが自然破壊につながると感じたシュイナード氏は、企業の理念や扱う製品を見直すことに。岩壁を傷つけずに使えるアルミニウム製のギアを開発し、環境に配慮した製品だけを販売する企業として、1973年にパタゴニアを誕生させました。競技中の激しい動きにも耐えられるラグビーシャツからヒントを得て、クライミングの際に着てもへたりにくく丈夫で長持ちするウェアを開発したり、当時のアウトドアウェアにはなかった保温性と速乾性を両立した素材を取り入れたり、高品質で画期的な製品作りで世界中にファンを増やしました。
 現在、同ブランドの製品のうち、94%がリサイクル素材から作られています。アウトドア好きから人気のこのバギーズ・ショーツは、なんと漁に使う網をアップサイクルしたもの。廃棄されるはずの素材を使うことで環境汚染の軽減に貢献できるだけでなく、地球が抱える問題に気づくきっかけを作りたいという、創業時から変わらない強い想いが込められています。

 

DETAIL CHECK

(左)ポケットの中にはキーループ

ゴム素材のループが内部に縫い付けてあるので、激しい動きでも鍵や小銭入れなどの飛び出しが防げる。

(右)夏の太陽の下だと30分程度で乾く

リサイクルナイロン製の生地は、速乾性の高さも魅力。撥水加工も施されていて、キャンプや旅のお供に最適。

 

ウォーターレジャーにもタウンユースにも大活躍

活動時の快適性を求めて、股上をより深く、裾広がりの形にリニューアル。

7,700円/パタゴニア日本支社 カスタマーサービス

 

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◎撮影/志田裕也  ◎デザイン/橋場友美 ◎取材&文/名和里穂

 

 

MAGAZINE

mina 2022年12月号

COVER STORY

あの街、冬さんぽ。/
清野菜名

  • ◆行くなら、やっぱり温泉宿。
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