2024.03.15

“海の京都”“山の京都”……まだ知らない京都でご当地グルメに出会う旅【週末“非日常”TRIP】

旅好きなら、京都旅行はテッパンという人は多いと思いますが、実は京都市内より外には行ったことがない人も多いのでは? 何を隠そう筆者がそうだったのですが、今回はメディアツアーに参加して、京都市内から足を伸ばして京グルメを堪能してきました!

 

 

 

“海の京都”で味わうのは、やっぱり新鮮な魚介類!

“海の京都”と呼ぶエリアは、日本海に面した京都北部のこと。伊根の舟屋群や天橋立など、ここでしか出会えない風景が魅力で有名なエリアですが、日本海の新鮮な魚介のグルメも見逃せないんです。

 

 

 

伊根の舟屋群のある漁師町の寿司割烹で地魚フルコース!

伊根湾の海沿いギリギリに約230軒もの建屋が立ち並び、まるで海の上に浮かんでいるように見える伊根の舟屋群。1階は海からそのまま船を収納できる倉庫、2階は漁具置き場などの小屋で、小屋の裏の向かいに主屋があるという漁師町の風景です。いまでは漁師も少なくなり、船のスペースを自由に使っていたり、実際に住んでいる家も増えているそうですが、重要伝統的建造物群保存地区として、趣のある風景が残っているエリアです。

このまちでは、ガイドをお願いしてまち歩きをするのがおすすめ。撮影ができるスポットを教えてくれたり、舟屋の内部を見学させてもらうこともできます。ガイドとともに舟屋を散策して漁師町の暮らしを身近に感じたら、ランチではぜひ地魚を味わおう。

 

 

 

 

鮨割烹「海宮(WADATSUMI)」は、舟屋群のなかにある「舟屋日和」という複合施設内にあり、海沿いに建っているので、席からは伊根湾の景色が一望できます。

 

ランチの「わだつみ寿司御膳」(3,300円)には、お造り、煮魚、寿司など、朝どれの地魚が満載。お造りに入っている伊根でとれる寒ぶりは“伊根ぶり”といい、富山の氷見、長崎の五島列島と並んで日本三大ぶり漁場として有名。飲食店では計画的に調達するために養殖を使っていますが、目の前にある湾のいけすで育っているので、鮮度がピカイチ。ボリュームたっぷりに地魚を満喫しました。

 

・鮨割烹 海宮(WADATSUMI)

住所:京都府与謝郡伊根町字平田593-1(舟屋日和施設内)

営業時間:11:30〜14:30、17:00〜21:30

定休日:水曜

URL:https://funayabiyori.com/

 

 

お土産探しなら、向井酒造はいかが? 伊根町で復刻栽培した古代米を配合した、まるでロゼのような味わいの赤い色の日本酒「伊根満開」が有名なんです。ちなみに今回は売り切れ中で残念……。代わりにデザインが可愛かった伊根満開のおちょこを買いました。地元の人達にも「赤いお酒」として親しまれているお酒だそうです。

 

・向井酒造

住所:京都府与謝郡伊根町字平田67

営業時間:9:00〜12:00、13:00〜17:00

定休日:木曜

URL:https://www.kuramoto-mukai.jp/

 

 

 

天橋立ではワイナリーで「ベビーワイン」と「白ワインソフト」を体験!

海流の影響で、何千年ものときをかけて現在のような地形を作り出したと言われる宮津湾に浮かぶ天橋立。この日は曇り空で残念ではありましたが、「天橋立ビューランド」から天橋立の絶景を一望し、有名な“股のぞき”も体験したら、ご当地グルメをもとめて「天橋立ワイナリー」へ。

 

 

この地でぶどうを植え始め、ワインをつくりはじめて20年の天橋立ワイナリー。地形の影響で海の影響を受けにくいこともあり、ぶどう畑にしては珍しく、海の近くに約4ヘクタールという広さ畑が広がっています。畑には牡蠣殻が巻かれ、土にミネラルを与えているのも、海の近くのワイナリーならでは。そしてここでしか味わえないワインが「フェダーロータ」(1杯200円)です。ぶどう果汁を発酵させて2〜5日の発酵途中のワインは、ぶどうの本来の甘みや酸味が残っており、とってもフルーティ! アルコール度数2〜3%ほどで、優しい味わい。醸造所だからこそ体験することができる、レアなワインでした。

 

もうひとつおすすめのグルメは「白ワインソフトクリーム」(200円)。フルーティな白ワインの「ナイアガラ」を使用したソフトクリームで、すっきり爽やかな甘さ! アルコール度数はないので、子どもやドライバーでも安心です。

 

ワイナリーでは工場見学もでき、レストランやパン屋も併設。ぶどうを使ったパンも絶品でした。

 

・天橋立ワイナリー

住所:京都府宮津市国分123

定休日:水曜

URL:https://www.amanohashidate.org/wein/

 

 

さらに、天橋立でぜひ立ち寄って欲しいのが「智恩寺」。“三人寄れば文殊の知恵”ということわざで有名な文殊菩薩の霊場で、受験生が多く訪れるお寺ですが、なんとっても扇形のおみくじが可愛いんです! 小吉となかなかよい結果ではなかったんですが、松の枝にくくりつけた様子はフォトジェニックでした。

 

・知恩寺

住所:京都府宮津市字文殊466

URL:https://www.monjudo-chionji.jp/

 

 

 

“海の京都”を走るレストラン列車「丹後くろまつ号」で贅沢時間

天橋立駅から西舞鶴駅までを走り、車内で地元食材をふんだんに使った料理を味わえるレストラン列車「丹後くろまつ号」。天橋立を象徴する「松」をテーマにリニューアルされた和モダンな雰囲気の列車で、今回は「地肴コース」(6,500円)を体験しました。

 

舞鶴漁港で目利きされた地魚のお造りに、ぶり大根、丹後産のふぐの唐揚げ南蛮など、海の幸が満載。合わせて北近畿エリアの酒蔵の日本酒3種の飲み比べも味わいました。

 

もちろん、車窓からは海の京都らしい絶景も味わうことができました。

 

・京都丹後鉄道

電話:0570-200-770(WILLER TRAVEL予約センター)

URL:https://travel.willer.co.jp/train/tantetsu/

 

 

 

舞鶴では隠れ家的な割烹で、主人の心のこもった技に驚嘆

“海の京都”のひとつ舞鶴市は、日本海に臨む起伏に富むリアス式海岸の港町。京都府内の8割の水産物を扱っており、舞鶴かにや寒ブリをはじめ、美味しい魚介類の宝庫。また、明治から昭和初期にかけて、工場や倉庫など海軍の施設が赤れんがの建造物でつくられ、近代文化遺産として残されているまちでもあります。

 

 

今回おじゃました「ARIYOSHI」は、“その日に手に入る最高の素材を、最高の状態で味わってもらう”ことに熱い想いを持つ店主がつくりだす独創的な日本料理が味わえる、隠れ家的な割烹。料理はコースのみ、また予約客全員が一斉スタートとなるシステムは、主人が献立から仕込み、調理までひとりでこなし、客ひとりひとりと会話しながら極上のひと皿を提供することにこだわっているからこそ。

 

この日は締めのごはんもの、デザートを含め計12品。寒い日だったため、最初に温かい熊肉の入ったお吸い物が出たり、生ハムはご飯を巻いて食べたり、お刺し身を泡だった醤油でいただいたり……。どれも趣向が凝らされ、さらに丁寧な仕事ぶりが感じられる美食の数々。

 

そして忘れられないのは、店主が目の前でにぎって、ポンと手渡してくれる寿司。にぎりたての美味しい状態で食べてほしいから、とのことで、そのまますぐに口に運べば口福のひと言……! 赤バイ貝と、剣先イカ・うに・いくらの寿司をいただきました。

 

また、おかみはお酒に大変精通しており、料理に合わせておすすめしてくれます。地酒を含む日本酒、ワイン、ジン(主人が好きだそう)、オリジルカクテルなどのほか、現在、舞鶴で実験的につくられているクラフトビール(写真)もありました! クラフトビールは春から販売予定だそう。ゆったりと、美味しい料理とお酒に酔いしれられるお店でした。

 

・京都舞鶴ARIYOSHI

住所:京都府舞鶴市桃山町4−2 ウィズビル2F

営業時間:18:00/18:30/19:00の一斉スタート

定休日:不定休

URL:https://ariyoshi.favy.jp/

 

 

舞鶴に行くなら、ぜひ立ち寄りたいのが「赤れんがパーク」。軍需品の倉庫として明治期から次々と建てられたれんがづくりの建物は、当時のハイカラな雰囲気を感じさせ、レトロな気分を味わえます。さまざまな映画のロケ地としても使われており、聖地巡礼も楽しめる!

 

「舞鶴プリン」や「海軍カレー」など、ここでしか出会えないお土産もいっぱい!

 

・赤れんがパーク

住所:京都府舞鶴市字北吸1039-2

営業時間:9:00〜17:00

URL:https://akarenga-park.com/

 

 

 

“森の京都”で、豊かな山の恵みを味わう

“森の京都”は亀岡市、南丹市、京丹波町、福知山市、綾部市を指す、山の恵を受けて豊かな森とともに発展してきたエリア。かやぶき屋根の家屋が残る日本の原風景的な景観や、里山の風景を見ることもできます。

 

京丹波町の名産の丹波栗をお菓子で美味しく味わえるのが「菓歩菓歩(かぽかぽ)」。山々に囲まれ、隣に川が流れる、自然豊かなロケーションのなかに佇む、小さなカフェを併設したお菓子工房です。天然素材にこだわり、生産者の顔の見える地元・京丹波の素材や、関西、国内の有機栽培・無農薬の素材を厳選しているそう。

 

季節に寄ってラインナップは変わりますが、栗のスイーツは、丹波栗のなかでもお店のあたりの地域でとれる「和知栗」と言い、栗の匠と呼ばれる生産者・山内さんのものを使用。渋皮まで使った「栗の匠の渋皮栗もんぶらん」(1,100円/税抜)、栗に合わせたアーモンドの食感が楽しい「栗のタルト」他(800円〜/税抜 ※季節により食材が変わります)、米粉でつくるロールケーキ状の「シフォンロールケーキ」(1個 480円〜/税抜 ※季節により食材が変わります)などなど、バリエ豊かに揃っています。

 

粒が大きく、甘みが強く、香りもよい丹波の栗の本来の美味しさを味わえる、優しいスイーツは必見です。

 

・菓歩菓歩 和知本店

住所:京都府船井郡京丹波町坂原ショウガキ16

営業時間:cafe/テイクアウト11:00〜18:00、ランチ(要予約)12:00〜14:00

定休日:火・水曜(冬季不定休)

URL:https://www.capocapo.com/index.html

 

 

 

山から湧き出す清らかな水でつくられた「ゆば」に舌鼓!

美しい日本の原風景が広がる「かやぶきの里」で有名な南丹市の美山町でいただいたのは、ゆば尽くし膳(3999円)。その年年で美味しい国産の大豆を厳選し、美山町の澄んだ水でつくられたゆばを、コースで味わえます。

 

大豆の旨みがつまったくみあげゆば、しょうが醤油で食べる生ゆばの刺し身、ゆばそのものの味美味しさを味わえるゆば煮鍋など、それぞれ趣の異なるゆば料理の数々ですが、ゆばの美味しさを再発見したのは、ゆばと季節野菜の陶板焼。

 

ねぎやしめじとともにこんがりとバター焼きにすると、ゆばはまるで餅のようにふっくらと膨らみ、食べたことのない食感に! 洋風仕立てで味わい深いゆば料理でした。

 

・京ゆば処 静家 美山本店

住所:京都府南丹市美山町下平屋広瀬36-1

営業時間: 11:30〜14:30

定休日:月曜

電話:0771-75-1698

URL:https://seike-yuba.com/wp2/

 

 

美山町を訪れたら、ぜひ「かやぶきの里」も体験したいところ。昔話の世界にタイプスリップしたような、素朴で懐かしい風景に癒やされます。

 

かやぶきの屋根のみごとな手仕事を拝見したり、民俗資料館で当時の生活の様子を伺ったり。

また、集落のなかにはカフェもあるので、ゆったり散策し、のんびり過ごすのがおすすめ。

 

・かやぶきの里

住所:京都府南丹市美山町北

URL:https://miyamanavi.com/sightseeing/kayabuki-no-sato

 

 

 

“森の京都”でお土産探しなら、京丹波の道の駅がおすすめ!

「味夢の里」は、京丹波ならではの食事や買い物が楽しめる道の駅。広い店内で、連れて帰りたくなるものにたくさん出会えるので、迷うこと間違いなし。地元の人にもファンが多いという、丹波黒大豆きなこを練り込んだ「巫女フィナンシェ」と、その大きさに驚いたしめじをお買い上げしました。

 

・味夢の里

住所:京都府船井郡京丹波町曽根深シノ65-1

定休日:無休

URL:http://ajim.info/

 

 

 

多くを知ってるつもりでいた京都だけど、知らなかった京都の顔に出会えました。今回はグルメをメインにご紹介しましたが、まだまだ魅力はたくさん。ぜひ会いに行ってみてください。

 

 

 

店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。

 

 

 

MAGAZINE

mina 2024年4・5月合併号

COVER STORY

冬が過ぎたら。/川栄李奈

  • ◆春に着たい「くすみ色」。
  • ◆街とアウトドア服
gototop