あのBEAMSが山梨県と組んで「フラッグシップ道の駅プロジェクト」を開始。南山梨エリアの魅力を情報特設サイトで発信したり、富士川町にある「道の駅富士川」に特設コーナーを設置したり、BEAMSらしい視点で展開しているそう。
そこで今回は、BEAMSがプロデュースする南山梨の“気持ちの良い朝の過ごし方”にフューチャーしたメディアツアーに参加してきました。
南山梨エリアとは、峡南地域と呼ばれる南部町、身延町、早川町、市川三郷町、富士川町の5つの町に南アルプス市を含めた地域のことで、温暖な気候と澄み渡った川、美しい緑に恵まれたエリアです。
身延町の宿坊に泊まって、まだ暗い早朝に早起き!
身延町といえば日蓮宗の総本山「身延山久遠寺」のある身延山が象徴的なまち。久遠寺にて、朝5時の鐘つきや朝のお勤めを見学するとのことで、前日は宿坊に宿泊しました。おじゃましたのは「北之坊」。宿坊とは、寺社に併設された宿泊施設のことで、もともとは僧侶や参拝者が泊まるための施設ですが、一般客も気軽に宿泊できるようになっています。
小さなお寺といった外観で、入るとやっぱり立派な本堂が。二階のお部屋に宿泊しましたが、まるで旅館のように趣のあるこざっぱりとした部屋でした。そして、なんといっても部屋の窓から見事な枝垂れ桜が見られるのが、この宿坊のポイント。このときは桜の開花前の時季で残念でした。
そして、宿坊というと食事は精進料理がほとんどですが、こんなに豪華でした! 精進料理とは仏教の戒律に基づいて調理された料理のことで、野菜が中心ではありますが、季節ごとの旬を味わえるというもの。ですがお刺身、天ぷらもあり、しっかりボリュームがあって満腹に。とくに身延の郷土料理でもある湯葉が美味しかったです。
本堂を眺めたり、精進料理を体験したり、伝統や文化を体感できるのが旅館とは違う、宿坊ステイのいいところ。食事のあとは順番にお風呂。少し大きな浴槽で気持ちよく、シャンプーやボディシャンプー、ドライヤーもあるのでなにも問題なく快適。そして翌日4時起床予定だったので早々に就寝しました。
身延山 北之坊
住所:山梨県南巨摩郡身延町身延3595
URL:https://www.hojakuinkitanobo.com/
身延山久遠寺にて、朝5時からお勤め体験
早起きして朝5時に日蓮宗総本山 身延山久遠寺に集合し、朝のお勤めを見学しました。毎朝5時半からおこなわれ、誰でも参加可能とのことですが、この日はメディアツアーのため、大晦日などの特別なときにしか点灯されない五重塔が美しく輝いていました。
地面に着きそうなほど、重い撞木(鐘をつくための丸太)の綱を引き、つかれる鐘の音が、まだ暗い早朝の空に荘厳に響きます。まだぼんやりと眠かった頭もシャキッとリセットされるよう。
そして、5時半から朝におこなわれるお勤めを見学。太鼓の音が聞こえ始め、本堂に一列なってお坊さんたちがやってきます。その後、読経が始まりますが、本堂内に響きわたる読経の声と太鼓の音を全身で感じると、心が洗われるような清々しい気持ちに。
朝のお勤めに参加したあとは、お経葩(きょうは)という蓮の花びらをかたどったお札をいただけました。
久遠寺には菩提梯という287段の石段があります。高さ104mもある急な石段はなかなか登るのが困難な、このお寺の名物。でもエレベーターや、ゆるやかな坂道から登ることもできるので安心を。また、見事なしだれ桜があり、桜の名所としても有名です。
・日蓮宗総本山 身延山久遠寺
住所:山梨県南巨摩郡身延町身延3567
優しい湯葉丼でお腹を満たす!
頭も心もスッキリした、お腹もペコペコに。朝ご飯は身延町産の湯葉と椎茸をたっぷりご飯の上にのせた「身延杜露里湯葉丼(みのぶとろりゆばどんぶり)」(スープ、漬物つき 1,400円)をいただきました。きれいな清流でつくられる湯葉が椎茸といっしょにほんのりと甘く煮込まれ、お腹を優しく満たします。添えられた味噌などの薬味で味変できるのも楽しい。
身延町はアニメ『ゆるキャン△』の聖地になっており、この「園林」もそのひとつ。老舗旅館が営む創業40年の喫茶室で、インドの本格スパイスを使ったカレーや、美味しいコーヒーを朝からいただくことができます。
・喫茶室 園林(おんりん)
住所:山梨県南巨摩郡身延町身延3722
営業時間:平日09:00-17:00 土日祝08:00-17:00
休み:不定休
Instagram:https://www.instagram.com/onrin_ryokanyamadaya/
集中して、さらにリラックスする「写経」体験
次に訪れたのは同じく身延山「南之坊 身延山研修道場」。写経を体験させていただきました。
入口にある象の形をした香炉をまたいで入り、さらに塗香をいう粉末状のお香を手や体にまとって心と体を清めます。さらに覆面瓠(ふくめんこ)というマスクで息が写経の文字にかからないように口を覆います。
日蓮宗で大切にしている経典の「法華経」を写経しました。小学生のときの書き初め以来ぶりの筆と墨汁に最初は緊張しましたが、集中していくと無心になって、気づけばあっという間に時間が過ぎていました。
写経の最後には氏名、日時、そして祈願の内容を記して納経します。思いのほかリラックスして頭がスッキリした、非日常な体験でした。
・南之坊
住所:山梨県南巨摩郡身延町身延3574
花火のまち「市川三郷町」で線香花火づくり体験!
朝活で心も体もリフレッシュしたところで、南山梨の文化に触れる旅へ。市川三郷町は花火のまちとして有名で、そのルーツは武田信玄の時代の狼煙(のろし)から始まっているとか。ここ「花火資料館」ではそんな市川の花火の歴史に触れることができ、さらに線香花火づくりも体験することができます。
和紙の上に火薬を置き、包みこんで、和紙を指でよって巻いていくのですが、この「よっていく」作業が実はすごく難しい! 「ねじる」のとは違い、和紙をギュッと押しながら巻くイメージなのですが、3、4本失敗して、やっとなんとか形になる1本が出来上がるくらい。
つくった線香花火はその場で仕上がりを試すこともできました。きれいにできた! と思う見た目のいい1本と、失敗してしまったヨレヨレの1本に試しに火をつけたのですが、なんと見た目のいいほうは火をつけた瞬間に火玉が落ち……。失敗したと思った1本は大きな火花を散らしてくれました。見た目と花火のキレイさが比例しないところがおもしろいところだそうで、おみやげに持って帰らせてもらってきた2本に、これから火をつけるのがとても楽しみです。
資料館の向かいには、全国でも珍しいおもちゃ花火の専門店「はなびかん」があり、すごい種類の花火を1本から購入することができます。見たことのないカラフルな花火たちで、気づけばたくさんのお土産を購入……。
また、市川三郷町は花火のまちということで、まちにある公園では手持ち花火をすることがOKだそう! 南山梨が花火で有名だということをはじめて知り、また花火の歴史やつくりかたについて体験することもでき、とてもいい訪問になりました。
・市川三郷町 花火資料館
住所:山梨県西八代郡市川三郷町高田531-1
電話:055-272-8100
線香花火づくり体験 料金:大人 2,000円(税別)、小学生以下 1,200円(税別) 所要時間:1時間程度 電話にて要予約(6〜8月は休み)
・はなびかん
住所:山梨県西八代郡市川三郷町高田534
電話:055-272-8100
道の駅で南山梨の地のもののお土産探し
富士川町にある「道の駅富士川」は、新鮮な地野菜や果物を購入できる直売所があり、地元の人たちも利用する人気のパーキングエリア。二階にはウッドデッキテラスがあり、白根三山などが見渡せ、なんとも気持ちいい。
大きな椎茸の詰め合わせや、ほうとう、やっぱりはずせない安倍川信玄餅などいろいろ購入したのですが、一番のヒットは「みみっプス」(400円)。富士川町の特産品である「みみ」というほうとうに似た小麦粉を伸ばしてつくった生地を、カラッと揚げたもの。パリっと軽い部分と、ギュッと噛みしめる部分とあり食感が楽しく、ブラックペッパー味はお酒が進みそうなピリ辛さ。
そして、道の駅の一角にあるBEAMSがプロデュースしている「MINAMI YAMANASHI INFORMATION」コーナー。さすが、洗練されていておしゃれで、南山梨の豊かな文化と特産品など、新たな魅力に出会える特別なコーナーになっています。
・道の駅富士川
住所:山梨県南巨摩郡富士川町青柳町1655-3
Instagram:http://instagram.com/michinoekifujikawa/
今回のツアーに出てきたスポットは、BEAMSが発信している南山梨の特設サイトでもチェックすることができます。
・南山梨Hello,Morning-ハイクオリティやまなし特設サイト
URL:https://hq.pref.yamanashi.jp/minamiyamanashi_special/
東京から近いけれど、意外に知らなかった南山梨の魅力を、BEAMSらしい視点で気づかせてもらいました。次の週末TRIPの候補地にどうでしょうか?
◎協力/ビームスクリエイティブ、山梨県
店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。