福岡県博多区の「中洲」はネオン輝く、水の都。屋台・飲み屋・大人のお店が集まり、はしご酒が楽しいお酒好きにはたまらない街です。そんな中洲ならではの文化を感じつつ、屋台めぐりの拠点に便利なホテルが「三井ガーデンホテル福岡中洲」。周辺の天神・中洲・長浜にはたくさんの屋台があり、どこに行くか迷うほどでした!
川と中洲のきらめく文化を表現。「三井ガーデンホテル福岡中洲」
今回試泊取材した「三井ガーデンホテル福岡中洲」は那珂川と博多川に囲まれた「中洲」に位置するホテル。中洲は安土桃山時代に那珂川の東に位置する商人の町「博多」と那珂川の西に位置する武士の町「福岡」を繋ぐための橋をかけたところから歴史がはじまっており、現在は西日本随一の歓楽街として知られています。
アクセスは「中洲川端」駅より徒歩約2分。中洲といっても大人の店が集まるエリアとは大きな明治通りを挟んだ別のブロックなので、夜になってもとても静かです。そして訪れた週末はほぼ満室。国内外の観光客に人気のホテルとなっています。博多駅周辺にもホテルがたくさんありますが、屋台を楽しむなら中洲・天神周辺が便利です!
インテリアのコンセプトは「川のきらめき」と、「中洲のまちのきらびやかさ」。ロビーの天井には那珂川の流れを表現したステンレス鏡面のアートピースがキラキラと輝き、ふたつのコンセプトを感じられる空間となっています。
客室はモダンながら、ちょっと大人のお店を彷彿とさせるシャンパンゴールド×赤のアクセントが、中洲らしい印象。25.4平米でゆとりのある「スーペリアツイン」や、ベッドが大きな「モデレートクイーンなど、ニーズに合わせて選べます。
客室の中でひときわ目を引く照明は、通称「シャンパンライト」。まるでグラスの中で泡が立ちのぼるシャンパンのような煌めきを演出しています。金色の壁紙は、よく見ると無数の水紋が描かれていました。
シティホテルには珍しい「大浴場」があるのも嬉しいポイント。内湯から水盤を配した中庭を見ることができ、中洲にあるとは思えない非日常の空間で体を温められます。
福岡博多といえば「屋台」! お酒と明太子を大満喫
チェックインを終えて荷物を置いたら、のんべえを魅了する、夜の街へ。外に出る前に、フロントで「福岡博多屋台MAP」をもらうのがおすすめです。福岡名物の屋台は中洲・天神・長浜を中心に点在していて、MAP片手に歩くと、お気に入りのお店が見つかるはずです。
福岡の屋台で最も有名なのは、「中洲エリア」。ホテルから徒歩10分もかからない那珂川沿いにずらりとお店が並び、観光客で賑わっています。名物の焼きラーメンや一口餃子が食べられるお店など、福岡で食べたいものが大集結。とりあえず席が空いてたら座ってみて、一期一会の出会いを楽しむのも◎。入るか迷った末に戻ったら、行列ができてた……なんてこともザラです。
ただ、中洲の屋台は有名が故に観光客に大人気で、「もう少しゆったり飲みたい」という人におすすめなのが「長浜エリア」。屋台は一代限りで事業が継承できず、店主の高齢化により一度は廃れてしまったエリアなのですが、2023年に復活! ホテルからは徒歩+バスで約15分で、帰りは天神の屋台に寄りがてら、街歩きを楽しむのもおすすめです。
そして長浜で注目の屋台が「明太中毒」! SNSやメディアでも数多く取り上げられている人気店です。観光客だけではなく地元の常連さんも通うお店で、常連さんが来るのは夜遅め。なので18:00頃のオープン直後を狙うと、比較的すぐに座れる可能性が高くなっています。
メニューはもちろん、「明太子」尽くし! 「明太揚げじゃがバター」、「明太とろろ鍋」、「明太としらすのアヒージョ」など、明太子メニューは15種類以上で、シーズンごとに新メニューも登場しています。一番人気は「明太豚バラレタス巻き(850円)」。炭火でじっくり焼かれた豚バラ、さっぱりレタス、そして明太子は相性抜群です。美味しい!
お店の人との会話も、屋台の醍醐味。店主の米満達治さんはもともと実家が日本料理店で、学生時代に中洲の屋台でアルバイトをしていた経験を活かして屋台を始めたそうです。明太子専門屋台にしたのは、もちろん明太子が好きだから!
お酒はビール、サワー、ハイボール、ワインなどありとあらゆるものがそろい、米満さんの実家は熊本県人吉市ということで「球磨焼酎」が飲めるのも魅力。おすすめの米焼酎「鳥飼(700円)」はとっても華やかで、明太子料理とも合うキレの良さでした。
締めの麺なら、「赤鬼明太焼きラーメン(900円)」がイチ押し。博多らしい細麺を野菜や明太子を絡めて焼いた一品です。ほかにも「焼きおにぎり×明太あんかけトッピング(300円+100円)」など締めメニューもばっちり明太子尽くし。最初から最後まで、博多名物・明太子の美味しさを満喫できます。
握りたてのお寿司も、明太子も食べ放題! ホテルの朝食
翌朝は三井ガーデンホテル福岡中洲の朝食で、博多らしい食事を満喫。地元福岡の名店「小野の離れ」が出店していて、水炊きや筑前煮が食べられるほか、長浜市場で仕入れた海の幸も楽しめます。ブッフェスタイルですが、その場で職人が寿司をにぎってくれるコーナーも! 朝からにぎりたてのお寿司が食べられるのは、とても贅沢です。
そして「明太子」も食べ放題。羽釜炊きふっくらごはんにたっぷり明太子や高菜をのせて味わえます。福岡県産のお米はとても美味しく、まるで高級旅館で食べているようでした。和食だけではなく、サラダやフレンチトーストなども楽しめます。
三井ガーデンホテル福岡中洲を拠点に屋台文化を満喫した今回の旅。三井ガーデンホテル福岡中洲は川のきらめきとともに、中洲らしい大人のお店の文化をデザインに落とし込む、とてもおもしろいホテルでした。
また、福岡では2016年から屋台公募制が導入され、「明太中毒」のように新しい屋台が毎年増えているのも注目ポイント! 夜風が気持ちよいこの季節に、屋台でお酒を飲む福岡旅を楽しんでみませんか?
・三井ガーデンホテル福岡中洲
住所:福岡県福岡市博多区中洲5-5-1
HP:https://www.gardenhotels.co.jp/fukuoka-nakasu/
Photo&Text / Kohama Miyu