自身のブランドやZINE、個展……。表現の場は数多くあれど、クリエイターが表現の手法として選ぶことが多いのは「Tシャツ」というキャンパス。そんなクリエイターたちが、Tシャツに想いを込めたメッセージを紐解く短期集中連載です。
自分の好きなことを表現する場として、Tシャツを選ぶのもクリエイターならでは。「自身のショートフィルムをTシャツにした」というのは、モデル・写真家のnataneさん。ムービーのキーワードとなった言葉や、Tシャツのデザインへのこだわりについてお聞きしました!
▶︎教えてくれたのは
モデル・写真家 nataneさん
フリーランスモデルで、写真家としての顔も持つ。最近は母が作るハンドメイドアクセサリーをnataneさんが撮影し、販売するブランド『añil』の活動も。ZINEの発行や写真展など、表現活動を積極的に行なっています。
ショートフィルム製作から始めたTシャツ作り
実際のショートフィルムをTシャツにしてみたい、というのがこの製作の始まりでした。映画のキーワードになったのは、洋画で好きだったセリフ『No judgment』。「あなたの全てを受け止めるよ」という意味で、日本語ではなかなか言えないことが2単語で伝わるって素敵だなと感じました。
15秒のムービーは、ピンク髪で一見、本を読まなそうな女の子が分厚い本を読んでいます。それは家族や他人にはあまり見せない、自分だけの一面。Tシャツにも書いている『don’t judge me without knowing my stories(私を知らずに勝手に判断しないで)』、意外な面って誰しも持っているよね、ということにフォーカスした物語にしました。@natanedayoを遡ると、全編が見られます。
エンドロールをイメージしたバックデザイン
映画っぽさを出したかったので、バックプリントは映画のエンドロールのようなデザインに。でも実在する名前は私だけ(笑)。他は、このTシャツの販売もさせてもらったカフェ『Pells』のスタッフさんたちの名前をもじって映画クルーや協力会社っぽくしました。次回はずっと興味があった手話をテーマに、映画Tへ落とし込みたいと思っています。
◎撮影/後藤啓太(W)