2026.01.13

世界中を暖め続けるインナーに今年もお世話になります ! ヒートテックのこと

ライフウェアの代表格、ヒートテックの販売枚数は15億枚※を優に超え、世界各国で寒さ対策とおしゃれの両立を可能にしています。もはや冬のおしゃれの概念を変えたと言っても過言ではないヒートテックの誕生は、 ユニクロの並々ならぬ情熱があったからこそ。 協業先の繊維メーカーが頭を抱えるほどの困難も、 2社の信頼関係によって乗り切ったという開発の軌跡を、 中の人に聞きました!

 

 

 

 

教えてくれたのは……

グローバル MD部 ウィメンズ部長

炬口佳乃子さん

 

 

 

 

理想のインナーによって目指したのはババシャツからの脱却

 

ヒートテックが世の中に浸透する以前は、女性の冬用インナーと言えばいわゆるババシャツ。防寒肌着は、寒さに弱い中高年向けのものだったことからそんな俗称で呼ばれていたっけ。普通の肌着に比べてちょっぴり高価なのにちっとも自慢できなくて、むしろ「今日はババシャツ着てきたよ」なんて自嘲気味に白状するような、そんな存在。開発初期を知る炬口さんによると、ユニクロは、そんな冬用インナーの常識を覆す、スタイリッシュで手ごろで着心地のいいものを理想として、ヒートテックの開発を開始しました。

 

「ババシャツっていうと、とにかく分厚くて、着膨れして、暖かいけど見せるのは恥ずかしいものだったと思うんですね。そういうイメージを払拭するようなアイテムをつくりたいというのが、ヒートテック開発時の目標だったと思います。暖かいインナーでありながら、薄くて着膨れせず、しなやかで体にフィットして、着ていることを忘れるぐらい着心地がいいもの。スタイリッシュに寒さ対策ができるもの。それでいて日常的に着られる手ごろなもの。そういったものを理想としていました」

 

 

 

困難を極めたのはまだ見ぬ理想の生地づくり

 

ヒートテックの特徴である吸湿発熱、保温、そしてしなやかさは、4つの繊維の組み合わせによるもの。吸湿によって発熱するレーヨン、保温性を持つアクリル、ストレッチ性に優れたポリウレタン、吸水速乾性に優れたポリエステルを複雑な構造で編み込むことで、複合的な快適性能を実現しています。この理想の生地ができるまで、繊維メーカーの東レとの共同開発は、大変な時間と労力を要したといいます。

 

「今のヒートテックのもとになるものをつくった当時の担当者によると、理想のビジョンはあるものの、まだだれも見たことのない生地ですから、試作品づくりは本当に何度も繰り返されたと聞いています。数えきれない試作品の中から、ユニクロの担当者が『絶対これ!』と選び抜いたその生地は、東レの技術者さんが『色むらが出やすく量産には向いていないからユニクロには見せないでくれ』といっていたもので、担当者が頭をかかえたそうです。この色むらの問題は最後まで苦労し、専用の染料や染色法を開発し、安定した量産体制に入るまで1年半ほどかかりました」

 

 

 

こんなものまでヒートテック! 1_ヒートテックライニングミトンスフレヤーン 1,990円(店舗限定販売)、2_ヒートテックボディウォーマー 1,290円(店舗限定販売)、3_ヒートテックリブビーニー 1,500円、4_ヒートテックマフラー 1,990円、5_ヒートッテックソックス ルーズ 590円

 

 

ユーザーの声に耳を傾け改良を重ねた約20年

それまでの常識を覆す商品は世の中を驚かせ、多くの人に受け入れられました。シーズンを重ねるごとに評価を高めたのは、ユーザーの声を吸い上げ、改良や新製品に生かしてきたから。

 

「今は、オンラインショッピングのレビューがリアルタイムで見られますし、そういったご意見をデータベース化して分析していますが、ヒートテックの発売初期は、今ほどオンラインショッピングが普及していなかったので、各店舗の販売スタッフがお客様から直接伺ったご意見やカスタマーセンターに寄せられたご意見は全社に共有され、開発チームもくまなく目を通していました。ネガティブな意見は改良のヒントになりますし、こんなものがほしいといった要望は新しいアイテム開発のヒントになります。特に新発売の商品は、レビューひとつでチームが一喜一憂するほどなんですよ」

 

2024年に発売したカシミヤブレンドは、絶妙なカラーリングが大好評だった注目のシリーズ。

 

「ファッションラインのUNIQLO:Cからのリリースなので、絶妙なニュアンスカラーでありながら、コーディネートに合わせやすいと好評でした。今シーズンは男性向けの商品が加わり、ヒートテックの中では新しいシリーズですので、お客様からどんなお声が届くのか、本当に楽しみです」

 

バリエーションを増やし続けるヒートテックの進化はまだまだ止まらない!

 

 

 

 

 

Illust/Shindo Keiko  

 

 

 

 

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2025年mina11月号(2025年9月20日発売)より

 

記事に掲載されている情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります

 

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【2025年12・1月合併号】CONTENTS/特集:お笑い芸人 表紙:向井 慧(パンサー)

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My Slow Days 向井 慧(パンサー)
本とサウナと吉祥寺。

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