人と被らない一点物のTシャツを探しに古着店へ。各店のセレクトには、古着をこよなく愛する店主たちのこだわりや色が表れる。このお店はどんな古着Tがあるんだろう? Tシャツに注目して古着店をめぐってみた。
Tシャツ好き店主が集めるニッチなカンパニーT「Young」
世田谷のボロ市通りに店を構えるヤング。カレッジTや、アーティストTなどさまざまなジャンルが店内のラックを埋め尽くすなか、一番多く取り扱われているのは、メーカーや企業が販売するカンパニーT。「特にアメリカのカルチャーがわかるTシャツをセレクトすることが多いです。例えば、高速道路を走っていると見える看板とか、スーパーマーケットでよく見る商品とか。そういう日常でよく目にするものをモチーフにしたTシャツが好きです。なので、企業が販売していたものや、ノベルティのTシャツが自然と多くなっています。ただし、量産的なものよりも、あまり見かけないちょっとニッチなものを選ぶようにしています」(オーナー 石橋さん)
・Young
住所:東京都世田谷区世田谷1-19-1
営業時間:12:00〜20:00
定休日:火曜日
Instagram:young_setagaya
’70〜’80年代を中心としたTシャツが集まる「hickoly」
古着の街、下北沢で長年古着フリークから愛されているヒッコリー。「店に置くアイテムは、状態を念入りに確認するようにしていますが、デニムとTシャツだけは別です。色あせていても、穴が空いていても雰囲気がよければ、さほど気にせずに買いつけています。Tシャツはアメリカの文化のひとつだと思っていて、例えば、ローカルな店やイベントのプリントでも、すごくいいグラフィックがデザインされていたりするんですよ。そのプリントのセンスにはいつも感心させられています。店には’70〜’80年代のロックT、ジャズTをはじめ、アートTシャツ、動物園や国立公園で販売されている動物や植物をモチーフにしたネイチャー系のTシャツ、メッセージTシャツなど幅広く揃えるようにしています」(オーナー 藁谷さん)
・Hickory
住所:東京都世田谷区代沢5-29-17 飯田ハイツ103
電話:03-3419-4146
営業時間:13:00-20:00
定休日:不定休
Instagram:hickoryshimokita
モードのハズしにぴったりのTシャツを厳選「oo vintage」
2022年にオープンしたoo vintage。揃えるのは一貫してエレガントかつモードなスタイルに必要なアイテム。「Tシャツはモードなコーデにはあまり必要ないかなと思っていたんですが、今年はハズしとして使うのもありだなと思い、少しだけピックアップしました。でもTシャツだからってなんでもハズしになるとは思っていません。例えば、使い込まれて透けるほど薄くなったコットンポリ素材のTシャツならアクセントにちょうどいいかなとか、プリントTならモノクロがシックでいいなとか。ちょっとひとくせあるデザインだと、モードなコーデと合わせたときに馴染む気がするんです。そうやって厳選していったら、数える程度しかなくなっていましたね(笑)」(オーナー 久間さん)
・oo vintage
住所:東京都杉並区高円寺南3-45-12 2F
営業時間:14:00〜20:00
定休日:不定休
Instagram:oo_koenji
◎Photo/Kawaharazaki Nobuki
mina2024年7月号より
店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。