2026.09.03

【ライブレポート】ねぎ塩豚丼、熱狂のSHIBUYA WWWで誓った「武道館」への夢。18歳の等身大の葛藤と覚悟を鳴らした2ndワンマンライブ『AWAKEN』

高校の軽音楽部で結成され、現在18歳の4ピースバンド・ねぎ塩豚丼が、2ndワンマンライブ『AWAKEN』を8月28日、SHIBUYA WWWにて開催した。かつて軽音部の大会で悔し涙を飲んだという因縁のステージで、彼女たちは過去の自分たちを超え、次なるステップへと力強く踏み出す“覚醒(AWAKEN)”の瞬間をオーディエンスの胸に深く刻み込んだ。「ねぎとん」ことねぎ塩豚丼は、昨今の「ガールズバンドブーム」を牽引するバンドのひとつ。本稿では、熱気と感動に包まれたステージを余すところなくレポートする。

 

Profile:ねぎ塩豚丼(ねぎしおとんどん)

なお(Vo./Gt.)、さえ(Gt./Cho.)、かずさ(Ba.)、あいね(Dr.)による18歳の4ピースガールズロックバンド。東京・五反田発、高校の軽音楽部をきっかけに結成。 青春の衝動や18歳ならではの等身大の葛藤を、まっすぐな言葉とエモーショナルなボーカルでかき鳴らす。次なるステップとして12月13日(日)には渋谷CLUB QUATTROでの3rdワンマンライブ『SIGNAL』の開催が決定している。

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疾走するオープニング、そして「武道館」への宣誓

緊張感と高揚感が入り混じるエモーショナルなオープニングSEが鳴り響く中、観客のクラップに迎えられてメンバーが登場。なお(Vo./Gt.)の「ねぎ塩豚丼、2ndワンマンライブ『AWAKEN』始めます!」という力強い開会宣言とともに、本編は疾走感あふれるロックナンバー「Tonight」で幕を開けた。

力強いドラムビートとツインギターのアンサンブルが会場のボルテージを一気に引き上げると、そのまま迷いや葛藤の中でも前に進む決意を歌ったアップチューン「かけら」へ。さらに「ロックは消えない!」を投下し、序盤から観客との一体感を作り上げていく。

最初のMCでは、初めてライブに足を運んだ観客の多さになおが「えっ?! 全員じゃん!!」と動揺して笑いを誘う場面も。しかし、その初々しい光景は彼女たちにバンド結成当初の記憶を呼び起こしたようだ。 「かっしゃん(かずさ / Ba.)は高めの位置でプロみたいなドヤ顔で弾いてるし、私なんて真横を向いて歌ってるし、さえさん(Gt./Cho.)はカッコつけてるのにアンプから音が出てないし……」と、当時の散々な初ライブを面白おかしく振り返りつつ、「でも、バンドを始めたあの時のワクワク感は今も変わらない」と語る。そして、まっすぐな眼差しで「私たちの今の目標は、『武道館に立つ』ということです」と堂々と宣言。大きな歓声と拍手が巻き起こる中、軽音部から始まった4人の絆と夢を歌うミディアムロック「夢物語」、そして放課後の情景が浮かぶような切なくも美しいバラード「ユウレイクラゲ」を情感豊かに届けた。

ノイズを蹴散らす中盤戦、18歳のリアルな葛藤

スリリングな繋ぎのセッションを経てライブは中盤戦へ。高校時代の学祭の熱気をそのままパッケージしたようなキラーチューン「変貌」へ突入。爆音のハードロックギターリフが炸裂し、フロアは熱狂の渦に巻き込まれる。 続く「仮面」では、世間のノイズやアンチに対し牙を剥くようなパフォーマンスを展開。激しいブレイクダウンと楽器隊のソロ合戦で観客を圧倒すると、そのままドライブ感あふれるロックアンセム「Victory」、そして焦る社会のスピードに惑わされず自分たちの歩幅で進む決意を込めたアップチューン「東京オーバードライブ」を立て続けに披露し、バンドとしての逞しい進化を見せつけた。

ライブが終盤に差し掛かる中、なお(Vo./Gt.)は18歳という年齢ならではのリアルな葛藤を口にした。「周りの友達が『インターンが〜』『就活が〜』と言っている中で、少し焦ってしまう瞬間があります。胸の奥にある思いを上手く伝えられないこともある。生きるのはちょっと下手だけど……でも、私にはバンドがあるから。今日、すべての感情をこの音に置いていきます」 その言葉の直後に放たれた「本気の歌」は、まさしく彼女たちの魂の叫びだった。不器用でも本気で生きる覚悟を乗せた激情的なボーカルと爆音が、観客の心を激しく揺さぶる。

続く「Higher to the light」では、「よかったら携帯のライトを一緒に照らしてください!」という呼びかけに応え、会場中がスマートフォンの真っ白な光で満たされた。満天の星空のような美しい景色の中、大合唱が響き渡る感動的なハイライトを経て、本編は彼女たちの原点にして象徴とも言える「備忘録少年」で力強く幕を閉じた。

過去の悔しさを塗り替えたアンコールと、次なるステージへ

鳴り止まない「アンコール!」の声に応え、ライブTシャツに着替えたメンバーが笑顔で再登場。和やかなグッズ紹介を経て、メンバーそれぞれがこの日への想いを語った。 あいね(Dr.)が「みんなの顔がマジでよく見えて最高です!」と喜びを爆発させると、かずさ(Ba.)とさえ(Gt./Cho.)からは、2年前にこのSHIBUYA WWWで行われた軽音部の大会で悔しい思いをしたエピソードが明かされる。なお(Vo./Gt.)が「2年前は悔しい結果だったけど、今日のこの景色を見たら……これ絶対優勝だよね!」と笑顔で語りかけると、フロアからは割れんばかりの歓声が上がった。

そしてここで、重大発表として、1stワンマンで披露された大切な楽曲「REBORN」の本日24時からの配信リリースと、MVの公開が告げられた。 「生きてると、みんなに好かれたくて自分が変わっていったり、傷つくのが怖くて逃げ出したくなる瞬間がある。でも、そんなにボロボロになって必死に生きてる姿って、誰に何と言われようと『綺麗なんだ』って伝えたい」 そんな切実なメッセージとともに披露されたバラード「REBORN」は、傷つきながら生きるすべての人を肯定するような優しさと力強さに満ちていた。

さらに、12月13日(日)に3rdワンマンライブ『SIGNAL』を渋谷CLUB QUATTROで開催することが発表されると、会場はこの日一番の大歓声に包まれた。WWWでのリベンジを果たし、さらに大きなステージへと挑む彼女たち。 「私たちとあなたとの物語は、まだまだこれからも続いていきます!」 そう叫び、最高の夏の締めくくりとして爽やかで切ないラストチューン「夏の幻」をプレイ。「最高の夏をありがとう!」という感謝の言葉とともに、確かな余韻と未来への期待を残して、2ndワンマンライブ『AWAKEN』は大団円を迎えた。

軽音楽部で鳴らした小さな音が、今、武道館という大きな夢に向かって確かな軌跡を描き始めている。ねぎ塩豚丼がこれからどんな景色を見せてくれるのか、彼女たちの「行き先」から目が離せない。

Photographer:小野 秀梧 / Ono Shuugo

Instagram:@onoshuugo_photo

ねぎ塩豚丼 2ndワンマンライブ「AWAKEN」 @SHIBUYA WWW セットリスト

  1. Tonight

  2. かけら

  3. ロックは消えない!

  4. 夢物語

  5. ユウレイクラゲ 

  6. 変貌

  7. 仮面

  8. Victory

  9. 東京オーバードライブ

  10. 本気の歌

  11. Higher to the light

  12. 備忘録少年

<ENCORE>

REBORN 

夏の幻

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【2025年2・3月合併号】CONTENTS/特集:LIFESTYLE SNAP 表紙:齋藤飛鳥

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NEW LIFE, NEW GOODIES 齋藤飛鳥
東京下町、いいモノ探し。

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