地域の文化に触れたり、人々と交流しながら“狭く、深く”旅する「スロートラベル」のひとつとして今、注目されている「クルーズ旅行」。日本発着のクルーズ船「MITSUI OCEAN FUJI(以下、三井オーシャンフジ)」にメディアツアーで乗船してきました。

「三井オーシャンフジ」は「にっぽん丸」で知られる「商船三井クルーズ」が立ち上げた新ブランド「MITSUI OCEAN CRUISES(三井オーシャンクルーズ)」より2024年末から運航を始めたクルーズ船。全客室がスイートというラグジュアリー船でありながら、比較的コンパクトなサイズ感ということで小回りがきき、日本のローカルな港にも立ち寄れるところが特徴です。陸路の旅とはひと味違った日本の魅力に出会え、日本のおもてなしを体験できる船旅をご紹介します。
お部屋は全室オーシャンビューのスイートルーム!


今回、おじゃました「ベランダスイート」は、ツインベッドにソファもダイニングテーブルもある船内とは思えない広いお部屋で、さらにミニバー、ウォークインクローゼットつき! 落ち着いたインテリアでくつろげ、ベランダに出れば絶景に癒やされ……。
ちなみにベッドをつなげてハリウッドツインにできるというサービスを教えてもらい、ベッドメイキングのときにお願いしたので、広いベッドで寝心地もばっちりでした。

独立したバスタブつきで、バスルームも広い! バスタブの反対側にシャワーブースとトイレがありました。

ウォークインクローゼットもこんなに広い! 長旅の衣装もしっかり広げられます。
船内にはエンターテインメントがいっぱい!

クルーズといえば、目的地へ向けて移動しながらもゆったり過ごせるのが魅力ですが、このプールサイドはまさに最適。通年適温のプールに浸かってリラックスしたり、チェアで風を感じながら昼寝をしたり……。

プールサイドにある「プールサイドレストラン&バー 湖畔」で、トロピカルなドリンクを頼むのもテッパン。クルーズは多くのサービスがインクルーシブで、基本的な食事代や施設利用料込みの代金になっているので、レストランやバーでオーダーしても支払いはなし(一部レストランやサービスは別料金)。好きなときに好きなものを食べたり飲んだりできるのも、クルーズの魅力のひとつ。

プールサイドのステージでは出港時のパーティなど、時間やシチュエーションにあわせてライブがおこなわれるので、お酒を飲みながら盛り上がるのも楽しい!


プールはほかにも2箇所あり、船尾と船首と、どちらも開放的なエリアになっていました。

ほかにも見逃せないのはスパ! 「スパ&ウェルネス 木霊」にはトリートメントやマッサージのほか、脱毛やネイルケアなどのメニューも充実。

そしてサウナもありました。サウナで汗をかいたあとにサーマルエリアの温熱ベッドに寝転がり、大きな窓から海を眺めていたら、あっという間に夢のなかへ……。贅沢な過ごし方ができました。

船内のエンターテインメントの目玉といえば、メインステージの「オーシャンステージ」。船の中とは思えない、高級なシアターのような客席が広がっています。


夜のメインは落語の寄席や、ダンスショーがおこなわれており、興奮や熱気に包まれていました! 日中にも盆踊り教室などがおこなわれていました。

また「オーシャンクラブ&バー」では、ダンスパーティもおこなわれていました。大人の社交場といったエンターテインメントが満載なんです。
このショーやイベントがどこでいつおこなわれるかは、毎夜、客室に届けられる船内新聞にまとめられています。イベントの予定から各エリアの営業時間、日の入りや日の出時間まで……。この新聞を細かくチェックして、翌日のスケジュールをたてるのがクルーズ旅のポイントなんです。


船内新聞をチェックして、参加してみたのは、朝7時からモーションスタジオでおこなわれていたサンライズストレッチ。大きな窓際にヨガマットを広げて寝転んで、トレーナーの方に教わりながら体全体をしっかり伸ばすストレッチは、たいへん気持ちよかったです。

また、カードルームというボードゲームなどが楽しめるエリアでおこなわれていた、「船旅アート&クラフト」という教室。

好きな水引き、千代紙を選び、オリジナルの可愛いお祝い袋をつくることができました。一緒のグループになったほかの乗客たちと、教え合ったり、出来上がったお祝い袋を見せ合ったり、楽しい交流もできました。


船内にはほかにも、これまでに入港した港かと交換した記念品がズラーッと並んだ廊下があったり、カジノがあったり、限定グッズが買えるブティックがあったり……。メディアツアーの3日間では体験しきれないほどの見どころがありました。
“狭く、深く”、そしてゆったり旅するクルーズの楽しみ方、いかがでしょうか。「三井オーシャンフジ」では、最短3日間で博多発着で済州島を巡るショートクルーズなどもあり、比較的手が届きやすいクルーズ船です。【その2】の記事では、クルーズの楽しみのメインイベントとも言うべき(笑)、食事についてご紹介します。ぜひあわせてチェックしてみてください。
◎協力/MITSUI OCEAN CRUISES(三井オーシャンクルーズ)
店舗情報、商品情報は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングで変更となっている可能性があります。

